バレエをやっている人で大人も子供もプロを目指している人も、生まれつき足が上がりやすい体とそうでないボディーをもっています。
子どものバレエ教室だと、足を高くあげようと先生が生徒の足をもってムリに足をあげたり、大人からバレエを始めた人は太ももを内またにして高く足を上げている人もいます。
これって見た目もかなり汚い格好です。海外の国立のバレエ学校の先生はケガの元になる、間違った体の使い方は教えませんよ。
コンクールの予選でも見られますが、こういう汚い踊り方の人は当然予選落ちします。いくら足があがってもクラシックバレエの形に入らないので0点をつける審査員もいます。踊り自体を見ない人もいるだろうな。また留学のオーディションでも合格しません。
どうして生まれつき足が上がる人がいるのか?足が上がる原因は?
生まれつき足が上がる人の代表は、ギエムの足といえばイメージできますね!
巷で「二重関節」と言われている人たち、元オペラ座のエトワール、アニエス・ルテステュやボリショイのザハロワのような足を持つ人たち。
上記の生まれつき足が上がる人のポイントはただ一つ
体が極端に柔らかい=関節の可動域が人より大きい、関節の動きをサポートしている筋肉も一般人より柔軟性がある
関節の可動域が大きいとどういうことが生じるか?
例えば足を上げる時に、骨盤の通常の位置をずらすことが容易にできるので通常の人より高くあげることが難なくできます。
普通だと骨盤を傾けて足を上げると、組み合わさっている関節の歪みがでて関節痛や股関節の痛みの原因となるので、生まれつき足を高くあげられない人は骨盤をずらしてあげたり、内股に太ももを使って足をあげようとすることはケガのもとになります。
このような間違いのトレーニングでほっておくと、普通に歩くことも痛みがでてきてしまいビッコになったり、股関節変形症で楽しみのバレエさえもできなくなったり、痛みでジャンプができなくなったりといろいろな症状が早ければ20代からでてきます。
普通の日常生活ができなくなってからでは遅いですよ。関節が変形して慢性的な痛みになってしまったら、現代の医学では「人口関節」しか直す方法はありません。
正しい方法で足が上がるようになるにはどうしたらいいか?
関節の可動域が大きい人が小さくするのは困難ですが、可動域が小さい人=体が硬い人で足も90度しか上がらない人が体を柔らかくして今より足を上げることの方がどんなんにカンタンか!
その方法は2つだけ
- 柔軟性をつけるために簡単なストレッチをする
- バー・アスティエ(フロア・バー)やピラティスでバレエで必要な筋肉を頭と体に覚えさせる
柔軟性をつけるための簡単なストレッチの方法
筋肉が硬いと関節の動きも悪いため、結果足を上げずらかったり、アンディオールをしずらかったり、O脚の足がひどくなったりします。
簡単なストレッチでいいので毎日続けることが柔軟性をつけることに繋がります。
一番簡単なのは、正座をして体をうしろに反らせていく運動。
両足正座がきつい人は、片足正座の形でも大丈夫です。上半身はリラックスをさせながら、全身の力を加えずに床に対して寝る体勢になるとリラックスできます。
痛みを感じる人は、整体や筋肉マッサージに行って、筋肉をやわらかくほぐしてください。
バー・アスティエ(フロア・バー)やピラティス
フロアーバー(バー・アスティエ)やピラティスはバレエで内側の筋肉を動かすことを感じながら床で手足、上体を動かす運動で、バレエではなかなか使えなかった筋肉も使えるようになり、ただバレエをやるのではなくきれいに無駄な動きをなく自然に踊れるようになるために必要なエクササイズです。
足の上げ方一つにしても筋肉の使い方が違ってきて、今以上にアンディオールであげることが必ずできます。
アンディオールの筋肉(特に股関節から太ももにかけて)を感じながらレッスンできるようになれば、股関節の骨の組み合わせの可動域が広がるので、結果的に足をもっと上げられるようになります。
時間はかかりますが、一度足をアンディオールに使いながら足を上げる筋肉の使い方さえマスターすれば、その上にいろいろな正しいテクニックを覚えられるようになれます。
外国の有名な国立のバレエ学校ではほとんどこのエクササイズも必修となっているところが多いです。
日本ではどこのバレエ教室・バレエ学校に通うかで将来プロダンサーになれるかどうかが分かれてきます。
いろいろな経験やプロのバレリーナだった人にバレエを習ったり、コンテンポラリーダンスを習ったり、その他のエクササイズを習った方が将来のためになります。
厳しいですけど、アマチュアの舞台経験しかない人からバレエを教わっても、「なんちゃってバレエ」になってしまうので注意が必要です。
バレエだけでなく、足をアンディオールに使う筋肉の使い方を早く覚えれば、きれいな形で足が必ずあがるようになります!
ピラティスやバー・アスティエを取り入れ必要な筋肉をつけながら、疲労がたまって筋肉が硬くなったりしないように、アミノ酸のサプリメント等をとるようににして疲労が体に残らないようにすることも大切です!