コンセルヴァトワールへバレエ留学するというと、パリにある国立音楽舞踊高等専門学校のことを通常指します。ただフランスにはこのコンセルヴァトワールは各地方都市にほぼあり、地方でもパリでも才能のある子どもが芸術を専門的に学べるように、プロ養成学校になります。
さてコンセルヴァトワールですが、日本ではまだまだパリにある最上レベルのコンセルヴァトワールだけが知られていますが、パリにはコンセルヴァトワールは複数存在します。
今回はコンセルヴァトワールの基本情報を明確にし、複数あるコンセルヴァトワールをレベルごとにいくつかに分類していきます。最後にバレエ留学のオーディション基本情報をまとめてあります。
フランス政府の方針が変わらない限りコンセルヴァトワールのバレエ留学のためのオーディション規定は毎年同様になります。
コンセルヴァトワールはコチラも一部参考になりますが、ざっくりとしか詳細がのっていないことがわかります。音楽、舞踊、演劇部門ではそれぞれ留学できる条件、卒業、在籍期間、資格も異なっています。
今回は、特に舞踊部門に関してフランスのコンセルヴァトワールについて日本にない情報をまとめます。
(注:留学業者、舞踊関係者他、許可なしにすべての情報を転載・記載することを禁じます。見つけた場合、法的処置をとります。)
コンセルヴァトワールとは?
パリをはじめ、フランスの各地方都市には国公立経営のコンセルヴァトワールがあり、ここで才能のある子どもたちがバレエ、音楽、演劇等を学ぶことできる高等専門学校になります。
フランスのコンセルヴァトワールの分類と役割
少し話しましたが、フランスのコンセルヴァトワールはパリだけでなく、ほとんどの各地方都市にあり、次のように分類されています。
コンセルヴァトワールを経営する機関が国立の場合は①、②は州立機関、③は県が経営、④市町村区の自治体が経営しているコンセルヴァトワールに分かれます。
フランス全土にあるコンセルヴァトワールのリストはコチラ⇒
バレエやコンテンポラリーダンスで日本人留学生に人気なコンセルヴァトワールは、①のパリ国立コンセルヴァトワールや、②パリ地方コンセルヴァトワール、①のリヨン国立コンセルヴァトワールになります。
普通科の学校と同時並行で踊りに関することをすべて学び、通常の学校の時間割を調整することができます。通信制の学校に登録する生徒も多く、1日中踊りつけの生活をする生徒、午後から通常の学校へ単位を取るために通う生徒、放課後にまたコンセルヴァトワールに戻り学校が終わったあとに練習をする生徒さんがいます。
コンセルヴァトワールはコチラも一部参考になりますが、ざっくりとしか詳細がのっていないことがわかります。音楽、舞踊、演劇部門ではそれぞれ留学できる条件、卒業、在籍期間、資格も異なっています。
コンセルヴァトワールの難易度、レベル
コンセルヴァトワールのレベルはパリのコンセルヴァトワールがトップになり、パリ・オペラ座バレエ学校と同等のレベルになります。
パリ以外の地方都市のコンセルヴァトワールはパリよりも入学しやすいです。
フランス国内のコンセルヴァトワールのバレエや舞踊学校は入学審査からかなり厳しく、また卒業も難しいのが特徴です。毎年2月~5月に行われる学期末テストに合格しないと、留年または退学を言い渡され、プロの道は閉ざされます。
ヨーロッパの国公立のバレエ学校と同じく厳しい進級制度になります。
日本からの留学生の場合、オーディション動画と書類選考、フランス語学能力証明書が必要になるため、かなりハードルは高いです。ただしコンクールのスカラシップで留学の場合、条件が異なることもあり、コンクールのスカラシップの条件をよく参照しましょう。
またサマースクール等の短期留学、研修は3カ月未満であれば学生ビザの取得が必要ないため、フランス語能力証明書は必要ない場合が多数あります。詳細は学校ごとに異なるため事前に十分確認が必要です。
コンセルヴァトワールには年齢制限があるの?
コンセルヴァトワールに入学する年齢と在籍できる年齢に当然制限を設けています。
フランス人の場合は最初の学年に入学していないと次の学年に進めないことになっています。各コンセルヴァトワールにもよりますが、バレエ・舞踊部門の場合大半が10歳までに入学規定となります。
コンセルヴァトワールにバレエ留学する場合の年齢制限
日本からのバレエ留学生は、大半が15、16歳歳以上で18歳~20歳、または22歳までが留学可能年齢になります。
ただしコンセルヴァトワールによって年齢制限の規定が異なるため、十分前もって調査が必要です。
さてここまでがコンセルヴァトワールに関する基本情報になります。パリだけではなく地方都市でも十分にコンセルヴァトワールにバレエ留学ができるほど学校がたくさんあるということがわかっていただけたでしょうか?
さて次は日本人留学生に人気なコンセルヴァトワールの紹介とオーディション情報のついてまとめていきます。
コンセルヴァトワール共通のバレエオーディション時の服装
パリ国立コンセルヴァトワール、パリ地方コンセルヴァトワール、リヨン国立コンセルヴァトワール他、コンセルヴァトワールのバレエ留学オーディション時の服装は同様に次の通りです。
コンセルヴァトワールのバレエ課、1日のスケジュール参考
月~土曜日
- クラシックバレエ(ジャズやコンテンポラリー) 7時~11時30分
- ダンスのための音楽 13時30分~14時
- キャラクターダンスやコンテンポラリーダンス:毎日1.5時間
- 音楽理論・分析学 毎日2時間
- ダンス史 毎日1時間
まさにバレエ漬けです。これで上達しないわけないでしょ!
コンセルヴァトワールのバレエ課、1日のスケジュール参考
月~土曜日
- クラシックバレエ(ジャズやコンテンポラリー) 7時~11時30分
- ダンスのための音楽 13時30分~14時
- キャラクターダンスやコンテンポラリーダンス:毎日1.5時間
- 音楽理論・分析学 毎日2時間
- ダンス史 毎日1時間
まさにバレエ漬けです。これで上達しないわけないでしょ!
パリ国立コンセルヴァトワールのバレエオーディション
パリ国立コンセルヴァトワール基本情報
パリ国立コンセルヴァトワールとも、パリ国立高等音楽舞踊専門学校ともいいます。
Conservatoire National Supérieur de Musique et de Danse de Paris(CNSMDP)
住所 209 AVENUE JEAN-JAURÈS、75019 PARIS France
Tel : +33 (0)1 40 40 45 45
HP http://www.conservatoiredeparis.fr/
パリ・国立コンセルヴァトワールにバレエ留学のためのオーディション日程と費用
バレエ留学のためのオーディション情報はパリ国立コンセルヴァトワール公式HPを参考にしています⇒
クラシックバレエ女性部門
- 年齢:12歳以上18歳未満
- 申請期間 例年10月~11月上旬頃
- オーディション日程 例年2月末~3月上旬頃
- オーディション費用 約100ユーロ(2万円弱)
フランス語能力試験を次の6月までに合格している必要があります。(DELF B1程度)
クラシックバレエ男性部門
- 年齢:14歳以上18歳未満
- 申請期間 例年10月~11月上旬頃
- オーディション日程 例年2月末~3月上旬頃
- オーディション費用 約100ユーロ(2万円弱)
- 授業料:無料
- 年間登録料、保険料:約500ユーロ(10万円前後)
フランス語能力試験を次の6月までに合格している必要があります。(DELF B1程度)
コンテンポラリーダンス部門
- 年齢:14歳以上19歳未満
- 申請期間 例年10月~11月上旬頃
- オーディション日程 例年2月末~3月上旬頃
- オーディション費用 約100ユーロ(2万円弱)
- 授業料:無料
- 年間登録料、保険料:約500ユーロ(10万円前後)
コンセルヴァトワールへバレエ留学するための語学力
近年、フランスの留学基準が変わり、すべての留学希望者にフランス政府が発行するフランス語能力の証明書が必要となりました。
en préparatoire supérieur danse : B1 avant le 30 juin précédant la 1re inscription ;
パリ国立コンセルヴァトワール公式ページより⇒
フランス語能力試験に関する情報は、在日フランス大使館、またはアリアンス・フランセ―ズ(フランス語を学ぶ学校)で試験日程や受験手続を得ることができます。
フランス語能力試験
コンセルヴァトワールへ長期留学希望の場合、DELFのB1試験に合格する必要があります。
le DELF (Diplôme d’études en langue française) pour les niveaux B1 et B2
このフランス語能力試験はオーディション申請期日前の6月までに合格している必要があります。例えば2022年10月にオーディション申請をする場合、2022年6月までに語学試験証明書を取得することが必要です。
そのため長期留学の場合、1年以上前からフランス語の試験勉強が必要となります。
パリ・国立コンセルヴァトワールにバレエ留学のための申請書類
- 審査料:88ユーロ(約15000円)
- パスポートコピー
- 身分証明書用写真2枚(パスポートサイズ)
- 健康診断書(法定翻訳付)
- フランス語能力試験 DELFB1程度のフランス語能力試験証明書
(必要書類は変わる場合があるため、要確認)
申請してから約15日以内に、コンセルヴァトワールからオーディションについて返事があります。
15日たっても返事がない場合、早急に連絡をしてください。
フランス人は、人によっては郵送物を責任もって送り返さなない場合があるので、期日までに返事が来ない場合、早急に問い合わせをする必要があります。
審査料に関してはフランス人やヨーロッパ人は、小切手を使う習慣がありますが、日本人は小切手を持っていない場合がほとんどです。
その場合、国際為替小切手又はクレジットカードで支払えるかどうか前もって確認した方がいいです。基本的にフランスは銀行振り込みはしないことが多いです。
パリ国立コンセルヴァトワールのオーディション審査
コンセルヴァトワールのオーディション審査内容は毎年ほぼ同じ審査が行われています。
バレエ、コンテンポラリーダンス共につぎの2次審査に合格することが条件です。
ただし、日本人を含む外国人留学生に関し、現地にオーディションに行けない場合、動画オーディション他も可能になる場合があります。各コンセルヴァトワールにより判断が異なるため、希望するコンセルヴァトワールに1年以上前から問合せをしながら留学準備をしましょう。
コンセルヴァトワールのオーディションでは、規定バリエーションが必須になっています。このバリエーションは毎年、文部科学省の元、フランスの国公立のバレエ教師がアンシェヌマンのバリエーションを捜索しています。
イメージとしては、エディケーショナルバレエコンクールのアンシェヌマンになります。
現在、動画は一般に配信されているので見ることができます。
オーディション要項には書かれていませんが、私自身フランスでToulouseのコンセルヴァトワールを受けた時は、事前に既定のバリエーションのDVDが配られました。
それをもとにコンセルヴァトワールの校長先生に頼んで個人レッスンを見て頂きました。
オーディション当日、審査員がみるポイントは、
このテクニックは、<アンディオール>ができていて、その上でピルエットやジャンプのテクニックを詳細に審査します。
今は日本のコンクールでも少なくなりましたが、ピルエットをする時にパッセする足の付け根を少し内側にして、回りやすい角度をつけて回ったり、内足のままピルエットを3、4回転しても点数は0です。得点にならないので注意が必要です。
パリのコンセルヴァトワールにバレエ留学するまでの注意点
オーディション申請後、コンセルヴァトワールの情報によると、申請許可証を送ってきます。
その後、オーディション当日の数日前に<オーディションの当日の詳細事項>について連絡があるとされています。
外国人とくにヨーロッパ以外の国籍の人への連絡がスムーズに行われてるか疑わしいです。
心配だったら、オーディション申請時に、「自分が日本人で、飛行機や宿泊の手配があるので、早めにオーディション当日の詳細について連絡をメール又はFAXで頂きたい」と手紙を添えてほうがいいです。
パリ国立コンセルヴァトワール のユースバレエ団
- 年齢:17歳~22歳未満
- 申請期間 例年10月~11月上旬頃
- オーディション日程 例年2月末~3月上旬頃
- オーディション費用 約100ユーロ(2万円弱)
- レベル プロと同等のレベルでまだカンパニーで正規にプロとして踊った経験がない人対象
このユースバレエ団は、パリ国立コンセルヴァトワール(パリ国立高等音楽舞踊学院)の最上級生の生徒の中で選出されたメンバーで構成されます。今後、将来プロのバレリーナ、バレエダンサーになるべき舞台活動のキャリアを多く得るために発信されたユースカンパニーになります。
最終学年の終わりに年度末試験があります。そこでは、文部科学省指定の課題バリエーションと自由バリエーションが試験になります。その後の進路に関してその試験で1位で、かつ18歳未満であれば、オペラ座の最終学年へ編入が可能です。
またフランスやフランス国外のカンパニーに受かる人も多数います。
ただ全ての生徒がカンパニーのオーディションへ受かることはないので、プロのダンサーとなるのは狭き門となっています。
2022年現在、ユースバレエ団のオーディションはありません。住所はパリ国立コンセルヴァトワールと同じ建物になります。
パリ地方コンセルヴァトワール
Conservatoire à Rayonnement Régional de Paris (略 CRR de Paris)
日本でパリのコンセルヴァトワールと言えば、パリに1つしかないように聞こえますが本当は2つあります。
1つは既に紹介した、国立経営の「パリ国立コンセルヴァトワール」と今回紹介する、パリ市が管轄している「地方パリ・コンセルバトワール」があります。
この<地方>のイメージですが、県立や州立のコンセルヴァトワールと考えて頂ければわかりやすいと思います。
ダンスセクションは、クラシックバレエ、コンテンポラリーダンス、ジャズの3部門で留学生はどちらにも在籍しています。
パリ地方コンセルヴァトワール基本情報
パリ国立コンセルヴァトワールとも、パリ地方音楽舞踊専門学校ともいいます。
Conservatoire à rayonnement régional de Paris (略 CRRParis)
フランスの名門音楽院の一校の一つで芸術においてプロ養成教育を行っている行政機関の高等専門学校になります。
パリのソルボンヌ大学やパリ・ブローニュ・ビヤンクール地方コンセルヴァトワールで並行して学ぶことも可能で、フランスの学士課程も取得可能です。ただし学士を取得するにはかなり高いフランス語能力、そしてフランス人と同じ大学の授業が理解できる語学力が必要となります。
住所 14 rue de Madrid, 75008 Paris FRANCE
Tel : +33 01 44 70 64 00
HP https://conservatoires.paris.fr/
パリ地方コンセルヴァトワールにバレエ留学のためのオーディション日程と費用
クラシックバレエ、コンテンポラリーダンス
- 年齢:9歳~21歳
- 申請期間 例年10月~11月上旬頃
- オーディション日程 例年6月
- 年間費用 76ユーロ(1万円前後)
フランス語能力試験を次の6月までに合格している必要があります。(DELF B1程度)
受験年齢、オーディション申請日締め切りはパリ地方音楽院公式ページを参照しています。
パリ国立コンセルヴァトワールと違い、オーディション申請も年明け春まで行っているため、コンセルヴァトワールに留学したい場合、2つの学校にオーディション申請しておくといいです。
万が一国立コンセルヴァトワールが不合格でももう一つのコンセルヴァトワールで再度挑戦できるわけですから。
オーディション書類申請は春までに提出になります。
Les demandes d’inscription sont à déposer en ligne au printemps 2023 (les dates seront précisées prochainement) sur la plateforme numérique d’inscription, accessible en cliquant sur le bouton “Inscriptions non débutants musique et danse” ci-dessus.
(パリ地方コンセルヴァトワール公式HPより)
コンセルヴァトワールへバレエ留学するための語学力
近年、フランスの留学基準が変わり、すべての留学希望者にフランス政府が発行するフランス語能力の証明書が必要となりました。
このフランス語能力試験はオーディション申請期日前の6月までに合格している必要があります。例えば2022年10月にオーディション申請をする場合、2022年6月までに語学試験証明書を取得することが必要です。
そのため長期留学の場合、1年以上前からフランス語の試験勉強が必要となります。
パリ地方コンセルヴァトワールにバレエ留学のための申請書類
- 審査料:(約15000円前後)
- パスポートコピー
- 身分証明書用写真2枚(パスポートサイズ)
- 健康診断書(法定翻訳付)
- フランス語能力試験 DELFB1程度のフランス語能力試験証明書
(必要書類は変わる場合があるため、要確認)
フランス人は、人によっては郵送物を責任もって送り返さなない場合があるので、期日までに返事が来ない場合、早急に問い合わせをする必要があります。
審査料や年間登録料の支払いに関してはフランス人やヨーロッパ人は、小切手を使う習慣がありますが、日本人は小切手を持っていない場合がほとんどです。
その場合、クレジットカードで支払えるかどうか前もって確認した方がいいです。基本的にフランスは銀行振り込みは行っていません。
パリ地方コンセルヴァトワールのオーディション審査
コンセルヴァトワールのオーディション審査内容は毎年ほぼ同じ審査が行われています。
バレエ、コンテンポラリーダンス共につぎの2次審査に合格することが条件です。
ただし、日本人を含む外国人留学生に関し、現地にオーディションに行けない場合、動画オーディション他も可能になる場合があります。各コンセルヴァトワールにより判断が異なるため、希望するコンセルヴァトワールに1年以上前から問合せをしながら留学準備をしましょう。
パリ地方コンセルヴァトワール上級クラスの卒業資格
パリ地方コンセルヴァトワールの卒業資格は振付の学士号の取得を目的とします。
学年末の試験に受かれば日本人でも学士の取得が可能となります。ただし全てフランス語のみのため、かなり努力が必要です。
パリ地方コンセルヴァトワール17歳以下の授業内容
フランスは17歳未満の場合、留学生でもパリ市内の中学、高校に通学しながら、フランス人と同様に年齢に応じて中学校、高校で授業を受けることが必須になります。
普通の授業以外にコンセルヴァトワールへ移動し、バレエやコンテンポラリー、ジャズのレッスンを受講します。
この場合、選択する舞踊科目(バレエ、コンテンポラリーダンス、タップダンス、民族舞踊、ジャズ他)によってパリ市内にある複数の地方コンセルヴァトワールに通うこともあります。
詳細は、9月以降新年度がはじまってから現地で時間割を決め、どのコンセルヴァトワールで授業が行われるか確認する必要があります。フランス語が分からない生徒さんは現地でサポートが可能なフランス人やエージェントに事前に依頼すると安心です。
コンセルヴァトワールとパリ・オペラ座バレエ学校留学の違い
フランスのバレエ学校は少数エリート教育になります。例えばパリ・オペラ座ではフランス中から毎年200人単位の入学オーディションが行われて、プレ入学に受かるのはたったの数名程度になります。
コンセルヴァトワールからパリ・オペラ座にバレエ留学するもう一つの方法
パリ・オペラ座バレエ学校へのバレエ留学はかなり厳しく、コンセルヴァトワールの留学オーディションよりも超難関校に指定されています。
ただコンセルヴァトワールからこの学校への編入も可能な方法があります。日本での情報はありませんが、学期末の進級テストで1位をとったものだけが、オペラ座最上級他クラスの編入試験を受けるチャンスがあります。
この方法で2022年現在、パリ・オペラ座のカドリーユ、Aさん(私と同期)はトゥールーズ地方コンセルヴァトワールからパリ・オペラ座最上級クラスへ見事編入試験を合格しました。
まとめ コンセルヴァトワールとバレエ学校留学情報
コンセルヴァトワールのバレエ学校への留学は、バレエのレッスンだけでなく、解剖学や、筋肉の使いかた、食事の指導、他のダンスのレッスン、ピラティス等、恵まれた環境でバレエに専念できることが最大の魅力です。また授業料も基本無料のため、生活費や保険等の留学費用だけで済むことも魅力的です。
地方のコンセルヴァトワールだと、予算が厳しい地方では月~土曜日まで毎日レッスンがないところもあるため事前の調査が必要です。ピラティスや解剖学等、レッスン以外を学べる環境が整っていないところもあります。
コンセルヴァトワールのバレエ留学のレベルはやはりパリが高いですが、どうしてもバレエ留学をしたい場合、地方のコンセルヴァトワールへの留学も視野にいれましょう。
バレエが好きで、セミプロ程度まではバレエができるけどプロのバレエ団に入る準備ができていない場合は、世界中で大きなバレエ学校を目指すことも大切ですが、地方のコンセルヴァトワールを狙ったほうがバレエ学校は合格しやすいことも十分考えられます。
将来的にプロのバレリーナになれなくても、バレエを教える先生は履歴書やHPに公開できますし、カルチャーセンターや他のバレエスタジオ等で採用されやすい事実もあります。
また地方のコンセルヴァトワールに留学し、校長先生に気に入られそこからバレエのプロとしての道が開ける場合もあるので、フランスの地方のバレエ学校へ留学するのも1つのいいチャンスではないでしょうか?