海外のバレエ団のオーディション情報で、パリ・オペラ座のバレエ団のオーディションは毎年非常に厳しいので有名なんですが・・。
ただ今年からディレクターも変わり、クラシックだけでなく現代バレエも豊富な経験知のあるミルピエ氏がディレクターとなり、親日家のオレリー・デュポン氏もデヒレクターとなり、伝統あるオペラ座の団員たちも変化がみられます。
外国人のダンサーもちらほら増え、研修生も多く取り始めました。まだオーディション以外にも世界的なコーンクールで活躍しているバレリーナの卵たちに、期限付きの入団オファーも出し始めました。いい傾向だと思いますね!
その変化については次の項目で詳しく話すとして、まずはオーディション情報から。
パリ・オペラ座バレエ団のオーディション
事前の書類選考に合格した者のみオーディション受験資格があります
- 期限あり契約(3か月ごとの更新)、正規契約ダンサー募集(1年毎の更新だが定年まで雇用は確保される)
- オーディション時期:毎年7月初め内部募集と外部募集に分かれます
- オーディション会場:オペラ座・ガルニエ劇場(パリ9区)
- 年齢:16歳~26歳まで
オーディション書類選考:
必要書類を送付期限までに郵送で送るコト
必要書類:
- カバーレター
- 履歴書
- 全身の写真1枚:女性はレオタード・ピンクタイツのみ、男性はTシャツとタイツのみ
送付先:
A l’attention du secrétariat de la Direction de la Danse
Opéra national de Paris – Palais Garnier
8, rue Scribe – 75009 PARIS France
送付期限:HPで発表されているので注意すること(毎年6月初めが送付期限となってます)
お問い合わせ先:
the secretariat of Direction de la Danse
TEL: +33 (0)1 40 01 24 24
パリ・オペラ座で国際色豊かな若いダンサーたちを採用!
先ほど少しお伝えしたが、最近パリ・オペラ座バレエ団に外国人のダンサーたちが少しずつ増えているし、研修生も多く取り始めました。
異例ではありますが、世界的なコーンクールで活躍しているバレリーナの卵たちにも、期限付きの入団オファーをはじめましたね。
これは異例中の異例。今まで基本的にパリ・オペラ座バレエ団は「フランス国籍」を持つ人が優先されてきましたからね。
これはフランス国内の全体の問題で・・。移民と外国人が約半数を占めるフランスだから、余計に自分たちが仕事がなくて外国人は仕事があるっていう状況を受け入れたくない人たちなので。でも能力のある人は国籍に関わらず仕事についているっていうのがロジックな考えですよね。
そういう歪んだ考えの人たちがオペラ座から退き、オープンな考えをもつ人たちがオペラ座の幹部に増えたってことでしょう!
それまで外国人のダンサー入団なんて、カンタンには認められなかったんだから!
プルミエール・ダンサー(ソリスト)に異例の速さで昇格した、オニール八菜さんもニュージーランド人。
2007年ローザンヌ賞(河野舞依さんが出場した年)を取った韓国人のSae-Eun Parkさん。オペラ座ではもうスジェで、オペラ座でエトワールに混ざって既に黒鳥のグランを踊ってます。
今年、ミルピエからの4か月の入団オファーをもらったアメリカ人のKatherine Higginsさん。
この人はモスクワのバレエコンクールで入賞してますよね。
彼女はすでにアメリカのバレエ団の研修生として何度か舞台に立っている経験が、今回の期限付き契約のオファーのチャンスをつかみ、そして正規雇用として契約を継続してますよね。
そして2016年7月からは7人もの研修生の採用しました。
依然とちがって、ヨーロッパ以外の外国人(アジア人を含め)の採用も始めたオペラ座だもの。オーディションにトライしてもいいと思います!