フランスはバレエ発祥の国です。ここからクラシックバレエが歴史上始まりました。時代はルイ14世、あのフランス貴族が全盛期の時代の15世紀にさかのぼります。
そんな素晴らしいバレエの時代があるフランスですが、フランスにバレエ留学するときに、多くの人はプロのバレエダンサーになりたいからバレエ留学することを選んでいるのでしょう。
そうなると、フランスでどのバレエ学校を選べば、バレリーナになりやすいのか?バレエ団に受かりやすいのか?という対策を考えて最善の選択で留学先の学校を選ぶことを強くおすすめします。
フランスへバレエ留学するなら国公立のバレエ学校がお勧めな理由
フランスだけではありませんが、バレエ学校は生徒をバレエダンサーにすることが目的で教師陣は教えていますが、学校の経営者側はそれだけではなく、やはり学校の存続を考えています。
だから多少、レベルが落ちる生徒やバレエ体型に多少見劣りする生徒でも入学を許可している学校も残念ながらあります。
そのため、バレエ留学だけを目的でなく、その先の自分の将来、バレエ団へ受かるための留学ということであれば、国公立の入学基準の厳しいバレエ学校へ留学することが望ましいです。
フランスでは、
- パリ・オペラ座バレエ学校の留学
- パリ高等舞踊学校(コンセルヴァトワール)
- マルセイユ国立バレエ学校
- フランス国立地方高等舞踊学校(パリ以外のコンセルヴァトワール)
- 私立のロゼラ・ハイタワーバレエ学校
以上のバレエスクールの卒業生の数名がバレエダンサーになっているという実績が古くからあります。
次は、バレエ学校の生徒たちの就職先(バレエ団)をどのようにフォローしているか?の一端を知ることができる貴重なドキュメンタリーです。
パリ・オペラ座バレエ学校の最上級生たちのバレエ団のオーディションへの紹介やプッシュのことについて、オペラ座バレエ団の元エトワール、エリザベット・プラテルさん(現オペラ座バレエ学校校長)が語っています。
パリ・オペラ座バレエ学校の生徒がバレエ団への合格率が高い理由
またフランスのコンセルヴァトワールは年度末(5~6月)の最終試験で一位を取った生徒に対しては、パリ・オペラ座のバレエ学校の最終学年に編入できるというシステムが構築されています。
オペラ座バレエ学校に編入できれば、卒業と同時に受けるオペラ座のコールドバレエに受かる場合もあるし、その他のバレエ団へのプライベートオーディションへ申し込みをオペラ座のバレエ学校長である、イザベル・プラテルさんが生徒のバレエダンサーとしてのヘルプをっ全力でするということも校長の仕事の1つとなっています。
バレエ学校長が自らコネクションの強いバレエ団の芸術監督に電話をして、オーディションの交渉をしているところがYoutubeにも出ていることでも、バレエ学校の本来の意味を十分に理解できます。
日本ではこのようにバレエ学校やバレエのお教室をでてもバレエ団のオーディションのヘルプをしたり、バレエ学校の留学のヘルプを親身になってくれる先生たちがどの程度いるでしょうか?
フランスのコンセルヴァトワールの卒業生もバレエ団合格率が多い理由
2017年のパリ高等音楽院のバレエ学校の生徒による年一度行われるバレエの発表会の様子が動画で発信されています。
年齢は15歳~17歳で最終学年の生徒たちによる演技です。
演目はヌレエフ版の「ライモンダ」です。
ライモンダの一部抜粋の踊りのあと、パリ・コンセルヴァトワールの振付・責任者との会話があります。
その中でなぜヌレエフ版のライモンダを演目に選んだのか?という質問に対する回答で注目しべきことがあります。
ヌレエフ版には様々な19世紀のダンススタイルを取り混ぜているため、いろいろなバレエ流派の動きや身振り手振りを通して表現することがバレエを通してアカデミクックなダンスを学べることにある。
バレエ学校の生徒のうちにアカデミック=バレエの基礎に忠実なフォームやパを学んでおくことで、将来的にバレエ団のオーディションで癖のない動きのバレエダンサーということで好感をもってくれる芸術監督もいます。
フランスのバレエの事情を話すと、こういった公立のレベルの高いバレエ学校を卒業しても実際にバレエ団でプロのバレエダンサーとして就職先をみつけるのは至難の業です。
大半がバレエを辞めて大学進学や、バレエ教師の資格をとって町の一般のバレエ学校の先生になる人も多いです。
昔の日本のバレエの世界の感覚だと、自分のお教室から生徒が違くお教室に行ったり、それこそ海外のバレエ学校留学することも嫌がる先生たちがまだまだいらっしゃいます。生徒の将来性を考えて手助けしてあげるのが本来の「教師」という立ち位置ではないでしょうか?
将来プロのバレエダンサーになるという夢があるなら、バレエ留学も成功する要素の1つというのが理解していただけると思ってます。