2017年のフランスの国立バレエ学校やコンセルヴァトワール、パリ・オペラ座のバレエ学校での最終学年の試験内容が発表されました。
今年もクラシックのバリエーションの選択枠は2つあります。
1つは従来のクラシックのバリエーションで、「オーロラ3幕」。
もちろん、オペラ座バリエーションです。ロイヤル版に似ているけど、アームスの動きがロイヤル版よりシンプルです。
- 付け根から足先までのアンディオールができているか
- アーティスティック・インプレッションがあるか
- 優雅な動きができるコーディネーションができているか
が主なポイントになります。
映像ではバリエーション最後のアラスゴンド・コンビネーションの2回目で足を45度まで下げてますが、地元のコンセルヴァトワールの先生や審査員によると3回とも足をアラスゴンドの高さまで上げても問題ないです。
フランスのバレエ学校ではベジャールのバリエーションが人気?
フランスの国立バレエ学校の最終学年の2つ目の女性バリエーションは、ネオクラシックで、ベジャールの振付のものです。
こちらのほうがフランス人のバレエ関係者やバレエ学校の試験の審査員にはウケがいいです!!
音楽は1分ほどですが、フランスエスプリが効いているのと、練習するとわかるのですが、曲が意外と早いのでピルエットコンビネーションがけっこう難しく、難関です。
ピルエット系のテクニックができるだけでなく、回った後の軸足、反対に足もアンディオールができているか、踊りに安定感があるかがポイントになります。
フランスのバレエ学校やユースバレエ団のプライベートオーディションのポイント
コンセルヴァトワールやパリ・オペラザのバレエ学校では、上記の2つのバリエーションのうち1つを自由に選ぶことができ、毎年5~6月に試験が行われます。
試験の結果、地方のコンセルヴァトワールでは、各学校で1位をとればオペラ座のバレエ学校へ編入できたり、フランスのユース・カンパニーに入団できたり、カンヌのロゼラのユースバレエに編入できるので、とっても大切な試験になります。
フランスのバレエ学校やコンセルヴァトワール付属のユースバレエ団へ入団したい人は、このレベルのバリエーションを練習して、DVDを送って、プライベートオーディションを受けてもいいですね。