ロシアへバレエ留学している生徒さんや、バレリーナの方のブログを更新度を考慮してまとめました。
ロシアにバレエにあこがれて留学したいと思っている人には、留学エージェントとは違った留学生からみた情報が手に入ることもあります。ロシアへバレエ留学を本当にしたいのか再度考えるいいきっかけにもなります。参考にしてみてください。
ノヴォシビルスクバレエ学校
ノヴォシビルスクバレエ学校 基本情報
学校公式HP 日本語版 http://www.j-b-a.or.jp/o/novo-school.html
ノヴォシビルスク劇場バレエ団URL https://novat.nsk.ru/en/
日本語版劇場紹介ページ https://www.instagram.com/novosibirsk_theatre/
- 場所 ロシア、シベリア地区に1957年設立
- 目的 ノボシビルスク・バレエ団の団員養成
- シベリア地区の名門バレエ学校として評価されている
ロシアバレエ留学ブログ① ノヴォシビルスクバレエ学校
ノヴォシビルスクバレエ学校への留学オーディションはこちらでも詳しく情報公開してますが、今回は東京のアーキタンツスタジオ主催の独自のコネクションから開催された留学オーディション兼ワークショップについて、実際に留学を成功させた生徒さんの体験談も紹介していきます。
今回の学校紹介ブログはアーキタンツスタジオ主催、オリジナルワークショップ兼オーディション http://a-tanz.com/event/9211
アーキタンツATPプログラム参加、碩さららさん
http://atp.a-tanz.com/blog/435/
2018年11月25日放送「グッと!地球便」で当時小学生の堀池來未(12歳、兵庫県出身)さんもこの学校出身です。
https://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/article20181125.html
ノヴォシビルスクバレエ学校の施設と生活
9つのバレエスタジオ完備
- 舞台コンサート用のステージ完備:週末に一般の小さい子供達にむけた学校生による舞台が開催されることもあり
- 寮は学校と同じ建物内にあり生活しやすいように完備されている
バレエ学校、1週間スケジュール
レッスン&授業内容
週6か月曜~土曜日の朝8時30分~18時頃までバレエ漬けの学生生活になります。
- バレエ
- ロシア語の授業
- キャラクターダンス
- パドドゥクラス
- 振付・レパートリークラス
- モダンダンス
- リハーサル
ロシア語必須
先生は全てロシア人で当然ロシア語でレッスンが始まります。
大雑把にはバレエのレッスンでは何となく注意することは想像できますが、細かいアドバイス等はやはりロシア語がある程度理解できないと厳しいでしょう。日本にいる間に少しでもロシア語会話を習っておくべきです。
言葉の壁により、日常生活でコミュニケーションがかなり難しいため友人を作るのが難しいと思われます。また寮母さんとのコミュニケーションも難しいため、日常生活で困ったことや病気・怪我になった場合等を想定して、できるだけロシア語は理解できるように準備しておくことをお勧めします。
ロシア語が少し理解できて意思疎通ができると、ロシア人の友人やロシア語を話す外国人ともやっと仲良くなれそうですね。
初めてロシアに来た時よりもだいぶロシア語も話せるようになってきて、今はロシア人のクラスメイト達とコミュニケーションをとるのがとても楽しいです!
アーキタンツHPより一部参照
サハ共和国国立ヤクーツク・オペラ・バレエ劇場バレエ学校
「グッと!地球便」2018年11月25日の放送で、当時小学生で9歳だった堀池來未さんがノボシビルスクのバレエ学校へ編入する前のロシアのバレエ学校がサハ共和国国立オペラ・バレエ劇場のバレエ学校になります。
日本ではまだまだ知られていないロシア国内のバレエ学校がたくさんありますね💛
https://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/article20181125.html
サハ共和国国立ヤクーツク・オペラ・バレエ劇場バレエ学校の基本情報
同バレエ団のバレエダンサーは約60名、大半がヤクーツクのバレエ学校出身だそうです。
バレエ学校は、ロシアにしては珍しく30年前前後に設立された歴史が新しい学校です。
学校の情報はまだ日本では情報がなく、元プリンシパル・バレエダンサーの岩田守弘さんのオフィシャルブログで情報をちょっとだけ見つけちゃいました💛
https://ibashika.exblog.jp/29462078/
学校の教師陣
バレエ学校の教師陣は全て同バレエ団1期生たちで構成されています。
また先生方はレベルの高いバレエ団や劇場のある地方都市ペテルブルクやノボシビルスクで教師としての資格を取得し、教えているということで、バレエ学校には教師資格コースはないことがうかがえます。
サハ共和国国立ヤクーツク・オペラ・バレエ劇場バレエ学校の情報はまだほとんどなく、日本ではよく知られていない学校です。ロシアの中ではそれほどレベルが上のバレエ団ではないことは、極寒地のシベリアという地方土地柄であるということからうかがえます。
またセルゲイ・フィーリン硫酸襲撃事件の情報から、お給料面からもかなり安いことからレベルに関することは間違いがいないと思われます。
極北シベリアの地、サハ共和国の首都ヤクーツクにある
大好きなロシアバレエの辛口なお話などなどより一部参照
サハ国立歌劇場バレエが「うち薄給だけど来て!来て!」と
ラブコールを送っています。ホントに来てくれるなら
ヤクーツクの市長が全力を尽してお金捻出するからねー、と
同バレエ団のバレエダンサーは約60名、大半がヤクーツクのバレエ学校出身だそうです。
バレエ学校は、ロシアにしては珍しく30年前前後に設立された歴史が新しい学校です。
今先生をしているのはここのバレエ団の第1期卒業生達。もちろんもう少し年齢が上の先生もいる。その先生方は、ペテルブルクとかノボシビルスクとかで勉強して帰ってきている。
ロシア留学ブログ② ヤクーツク・オペラ・バレエ劇場バレエ学校
1/18(木曜)「報道ステーション」で、サハ共和国国立ヤクーツク・オペラ・バレエ劇場のバレリーナ、 坂野真愛さんが紹介されています。
https://www.youtube.com/watch?v=lJz2Lk1MCqo
バレエ学校やバレエ団のレベルについて
バレエダンサーでロシアでプリンシパルとして活躍された岩田守弘さんのブログより、やはりバレエ学校もバレエ団も一流のロシアのバレエ団と比較すると、かなりレベルが落ちることがうかがえます。
プロ目線で審査する側の厳しい意見でもありますが、プロのバレリーナとして仕事としてお給料が発生するので、やはり求められるべきレベルはあって当然だと感じます。
バレエ団の団員の資格審査は、2日間に渡って行われた。1日目は、クラスレッスン、こちらも始めに男性、次に女性。
2日目は、バレエ学校は、デュエット。劇場は、パドゥドゥ、バリエーションの審査。
https://ibashika.exblog.jp/29462078/
バレエ学校の方は、無事に終了したが、バレエ団の方は、いまいちだった。
というのは、前日のクラスレッスンでとても良いと思っていたから、期待していた事もあったのだと思う。
残念ながら、踊りとしたら上手いということはできない出来であった。
ロシアバレエ留学ブログ③、ワガノワバレエアカデミー
ロシア留学で最も人気なバレエ学校、ワガノワバレエアカデミーについての留学情報はコチラを参照して頂くとして、今回はワガノワバレエ学校がどういうレッスン内容なのか?ロシアでの生活はどうなの?
小学生や中学生から留学する生徒さんもいらっしゃるけど、幼い子供が単身で共産国へ留学して大丈夫なのか?という不安を解消するために、実際に留学した経験のあるバレエ関係者のブログからこういったことを紹介していきます。
ワガノワバレエ学校について留学経験があり、東京の現バレエ教師のブログを今回はじっくり分析していきたいと思います。
ワガノワバレエ学校への留学方法
ワガノワバレエアカデミーの2週間短期留学参加
参加中に長期留学オーディションがあったため受けた
長期留学オーディションの方法
短期留学中のレッスンが審査となりました
結果➡最終日に発表される。
ロシアバレエ留学体験を語っているバレリーナyoutube まおちかさんも留学方法について語っていらっしゃいます。
ワガノワバレエアカデミーの寮生活の様子
ワガノワバレエ学校は寮も完備で生活できる。
留学生もロシア人も同じ寮に住んで生活しています。
中にはローザンヌ国際バレエコンクールのスカラシップで容姿・実力ともにパーフェクトなバレリーナ予備軍の生徒さんもいらっしゃると・・・💦
イケてないロシアバレエ留学中の食事
寮生活で寮費込みのため、毎日食事も3食付きなのはうれしい💛
ただメニューが・・・。
主食:ソバの実やじゃがいも。
そして超固いといわれている黒パン。原料はライムギだそうです。
(私はライ麦パンは固すぎて味もまずく、フランス留学中に食べていたフランスの食材とは大違い・・・。)
寮にはキッチンがあるから自炊もできるということ。
ただ注意したいのが、冷蔵庫。
共同の冷蔵庫で名前を書いて保存しておいても、だれかしら人のものを食べるのが当然の泥棒が多い国なので(笑)、大切な食材等は自分の部屋に置いた方がまだ少し安心・・。←これは元東京バレエ団のプリンシパルの方がオフで仰っていた事実です💦
ロシア留学中の日本との連絡方法
ネット状況が悪くつながらない場合もあると覚悟しながら(笑)日本で海外用のスマホを借りるか長期用の海外仕様用のルーター借りるか、現地で格安のスマホを買ってもいいと思います。
ただしロシア語ができない人は業者に頼むなどして現地のスマホを手に入れることをお勧めします。
ロシアバレエ留学中の外国人へのバッシング
やはり日本人、というか留学生に対するロシア人生徒さんからの嫌がらせはあるみたいですね。
何をされたというわけではなく、外国人を嫌う態度でしょうか。
これはロシアだけでなく、フランスのバレエ学校でも同様でした。原因は実際には私たち、外国人にもあるわけなので、何とも言えないです。
ワガノワバレエアカデミーのレッスン日程
ワガノワバレエアカデミーのレッスン 月曜~土曜日までびっしり
留学生に対しては一般科目の必修授業はないでそうです。
一例
- 9時~10:ロシア語
- 12時半~14時15分:クラシックバレエ、ポワントクラス、バリエーションクラス等
- 15時半~17時:キャラクターダンス、パドドゥクラス、他
- 18時~リハーサルの場合あり
マリンスキー劇場のバレエ鑑賞はただ!
バレエ留学中はバレエ団の公演を無料でできるそうです!
こうなるとやはり有名なバレエ学校に入る方が見たいバレエダンサーもいらっしゃることが多く、人気なバレエ学校へ留学したくなりますね💛
ロシア留学中には舞台経験が積めます!
留学した学年にもよりますが、18時からのリハーサルでは毎年年末に行われるマリンスキー劇場での学校公演のくるみ割り人形には留学生も出演チャンスがあるということ!
留学生全員ではないですが、才能のある選ばれた留学生にも舞台経験を積ましてくれることは後で、バレエ団のオーディションを受ける際にも履歴に書けるので役にたつことでしょう💛
ワガノワバレエアカデミーの進級試験内容
4月に進級試験が行われます。そのため1月の年明けからテストの練習が始まります。18時以降のリハーサル時間を使って自習する生徒さんも大勢います。
バーレッスン
センターレッスン 動画にあるとおり、左右からスタジオ内にでる順序が決められます。また披露する振付も学年ごと、同学年内でも生徒によって異なります。
ここでちょっと付け加え。
個人的な考えになりますが、LEE先生の留学経験から留学生が先生によく見てもらえない、ロシア人から留学生に対する嫌悪感の理由が書かれていました。
『留学生は見てもらえない』
『ロシア人生徒が留学生を歓迎しない』
理由がわかりました。
それは年度末の試験で多くのロシア人生徒が進級できずスクールを去ることになるからでした。
ワガノワバレエアカデミーは国立、つまり国が運営している学校なのでロシア人の学費は免除され、男の子は徴兵制も免除されます。
3000人以上の子供たちが入学試験をうけ入学できるのは60人程度。
そこから毎年の試験で、人数はどんどん少なくなっていきます。
やっとの思いで7年生まで上がってきたのに、私のいた7年生クラスの7人のロシア人のうち3人が落第しました。
そのなかには低学年の時に、学校公演で主役のクララを踊っていた生徒や、有望で成績優秀だった生徒も体重増加など様々な理由で進級できず・・・
ところが、私たち留学生は学費を納めているので試験を受けても落ちることはありませんでした。(現在は違うようで、留学生も残るのは難しいと言われています)
時、外国人はほぼマリンスキーに入れないと言われていたため、留学生を育てる気がない先生方もいたのだと思います。
また留学生やロシア人など関係なく、優秀な生徒だけを見る先生もいました。
私たち留学生のなかにも全く見てもらえない生徒もいましたが、
共感できる↑箇所もあります。
外国人は正規留学ではなく、お金で在籍枠を授業料を事前に支払うことで買っている場合、実力に関係なくクラスには残れるわけですから。
ただバレエ団のオーディションでは実力があり、ディレクターの好みやその年で必要なバレエダンサー要素を備えて入る場合に入団できるので、留学生が最終学年に進級したからと言ってバレリーナになれると限らないということになります。
まとめ ロシアバレエ留学ブログからわかる小学生からの留学生活情報
いくつかのロシアバレエ留学ブログから、留学生活やバレエ学校の様子等、お伝えしてきました。
最近はコンクールがかなり増え、バレエを一般の人に広げようというメリットもあります。
ただ先生によってはお教室を宣伝するために早い時期から生徒さんをコンクールに出場させることも目立ってきています。
コンクールでは目立つピルエットの回転数や、ジャンプの高さ等、華やかなポイントもありますが、バレエの正規留学にはこういった華やかなテクニックより、基礎が重要になります。
当然アンディオールができたうえでの基礎レッスンができている、美しい立ち姿、その上で成り立つ正しいテクニックがレベルによって到達しているかどうかが?重要ポイントになります。
小学生からロシアのバレエ留学もするのもいい経験になりますが、それよりも的確な指導をじっくりしてくださるパーソナルレッスンを定期的に受けながら、バレエの体つくりをしていき適当な年齢で長期留学準備をスタートさせるのが経済的にも、実力的にもベストな方法の1つとなるでしょう。