バレエ団のオーディションに受かるのって、国内でも海外でも本当に厳しいですよね。
バレリーナになりたい!って夢をもって、ほとんど毎日ひたすらレッスンして頑張っている生徒さんの全てが受かって欲しいと思います・・・。
だけどやはり現実は厳しいのです。残念なんですが・・。
海外であれば、わりと大きなカンパニーだと正規のバレエ団員の他に、研修生を数名とるところもあるけど、その研修生に選ばれる人たちも、バレエ学校では優秀な生徒たちばかりなんです。
それほどバレエ団でプロとして受かる人たちは世界でも一握りの人たちだけ。
日本でもほとんど毎日レッスンに明け暮れている生徒さんたちでも、海外に比べるとやはりレッスン時間の合計はかなり少なくなってしまうので、ハンディはありますよね。
日本のバレエ団に入るためにも、バレエで必要な体の条件を持った人手さえ、やはり練習量が多い人と比べると劣るものがあるのかもしれない。だからオーディションで受かると思われていた生徒さんも落ちてしまうことが少なくはないんですよね。
日本の大きなバレエ団に入る人も今は海外の有名なバレエ学校で1~3年ほど勉強してきて、バレエの生活にどっぷり使った状態でオーディションを受けてやっと受かるほどなので、やはりできれば海外留学の経験をしていたほうがレッスン量から考えるとそのほうがいいと思います。
(だからといって長期の海外バレエ留学経験のない人でも国内のバレエ団に受かっている人もいるので、あくまで目安として捕らえてください。)
海外のバレエ学校の卒業生たちがバレエ団のオーディションを受ける回数
海外のバレエ学校では職業舞踊手となることを想定して生徒さんに厳しいレッスンを課します。
それでも学校の卒業生が全てバレエ団に受かるとは限らない世界。
1度のオーディション時期にどのくらい受けると思いますか?
個人差もありますが、誰でも受けられるオープンオーディションをだいたい1~2ヶ月で10個ほど受ける人が多いです。大きいカンパニーからそれほど知られていないバレエ団まで、チャンスがあればいくらでもオーディションを受けに行ってます。
そういう状況なのですから、もし1度のオーディションに落ちたとしても、来年もっと実力アップさせてオーディションを受ける選択をしてもいいのではないかと思います。
私もオーディーションをいくつか受けました。
最初はバタバタと落とされました。それもオーディション中に。センターでのエクササイズで落とされていきました。
最初はすっごいショックでしたよ。自分には才能はないんだなって、何度も思いました。涙もボロボロ。
それでもあきらめずに受け続け、オーディションに体も気持ちも慣れだした頃、「これが最後。これがダメだったらバレエは趣味でやっていこう」って決断した時のオーディションでやっと取ってもらえました。
バレエ団のオーディションに1度落ちたからと言ってあきらめるな!
今までバレリーナになりたい!っと思って頑張ってきたのなら、1度のオーディションに失敗したからと言ってすぐにあきらめなくても、また再度1年後にオーディションを数多く受けていくこともできますよ。
それでもダメだったらその時点で将来の方向性を決めればいい。
今しかできないこと、それを優先させて欲しいです。
バレエを趣味にして、日本でOLやるのは20代だったらいつでもできます。でもオーディションを受けられるのは今しかないんですよ!