大人からバレエを始めた人も、将来バレリーナになりたいと思っているジュニアの生徒さんも、バレエがどうやったら上手くなるのか?って悩むのことは誰にでもあること。
いい大人の私でさえバレエがもっと上手くなるにはそうしたらいいか悩むこともあります。その対象が自分であったり、生徒さんであったり、バレエの仲間であったり・・。
人によって悩む事柄は個人差があるので、その改善方法も人によって違います。
まず私がぶち当たったのは、アームスの汚さ。
上記の画像をみるとわかるように、一番手前の女性のアームス。
特に気になるのが後ろの手(左手の肘)。肘を伸ばすと、肘の内側がカーブを描いてしまい、まっすぐのラインが描けていない。
写真やDVDをみると、猿うでが汚いのがスッゴク目立つ。
ザハロワのようにきれいなまっすぐした腕になれれば、もっとアラベスクポーズが綺麗にみえるのに・・・
スマホでとった動画で確認すると残念な結果。
とまあ、個人的なことはおいていて。
この汚いアームスを綺麗にみせるにはどうしたらいいか。
私のバレエ兼気功パーソナルトレーナの先生に相談しました。
手のつき方の問題は骨格の問題なので生まれつきのものだから修正できない箇所もある。
が、改善の方法はいくらでもあるということ。
日本人でもバレエのきれいなアームスの位置はどのバレエメソッド?
日本人の骨格にあったバレエのスタイルってどこが一番あっているか知ってますか?
それはパリ・オペラ座かまたは、ロイヤル・バレエスタイルなんです。
ロシア・バレエは完璧に足が180度アンディオールできる柔軟な腸腰筋の収縮運動をできる人でないと、ロシア・メソッドで踊るのはけっこうきつい。
腕も真横に開いて使うしね。
日本人の腕の骨格は、横からみると肩の位置が前側についている人が多い。モンゴル民族の特有です。
元々肩が前側についているので、腕を横に伸ばすといわれても、真横にのばすのでなく、顔の斜め前にアームスをキープする感じ。
腕は伸ばさず、きれいなカーブを描きます。
個人的な好き嫌いはありますが、これがロイヤル・スタイルの腕の位置。
この位置でアラベスクの時のように、肘を伸ばすと正面から見たときにもちょうどいい位置になり、アラベスク全体のポーズもきれいにみえるようになります。
このアームスの位置を保てるように、脇を常にまっすぐに自然に保てる筋肉を手に入れることも必須。この筋肉を育てるには、インナーマッスル=体幹が必要となります。
この体幹を鍛えるトレーニングは、間違うとムキムキのボディービルダーのようなボディーになってしまうので、必ずパーソナル・トレーナーに見て頂いたほうがいいです。自己流トレーニングではやらないように注意。
アームスの位置をロイヤル・スタイルにすると、ピルエットを回るときのポーズもバレリーナのようにきれいな形にみえる!
これも新たな発見でした。
オペラ座・バレエスタイルのアームス
ロイヤルスタイルの顔の斜め前の位置とロシアメソッドの真横のちょうど間のポジションにアームスを保つのが、オペラ座バレエメソッドです。
日本人の場合は、このオペラ座スタイルかロイヤルスタイルのアームスの位置が、肩が多少前側についているため骨格的にきれいにみえるといえます。
どちらのスタイルがいいかは、鏡をみて自分で気に入るポーズややりやすいスタイルで決めてみてください!
正しい解剖学の知識と、バレエ専門のパーソナル・ドレーナについて自分の体をバレエ体系に近づけることが、将来バレリーナになりたい生徒さんの近道の一つになりますね。
大人からバレエを始めても、こういうバレエレッスン以外でも正しい情報をまず頭に入れて理解して、自分の体で再現して、自然に何度も反復することで、バレエが上達していくのが実感できます。
バレエ・レッスンもテクニック向上のために必ず必要ですが、それだけではその他一般と同じってことです。
ちなみに、私のパーソナルトレーナは、彼女自身も昔からある関東の有名なバレエ学校でずっと教えていらっしゃった経験があり、今は元某バレエ団のソリストの方との連携で、バレリーナのかわいい卵たちのいろいろな骨格の悩みやダイエット、テクニックの悩み、プロ・アマを問わずバレエを習っていらっしゃる大人の方のトレーナーもされているので、安心して講座を受けることができています。
バレエが上手くなりたいと思ったら、一人で解決するのは時間もかかるし、間違った情報で自分の体を作り上げてしまうことが大いので、信頼できるパーソナル・トレーナを早く見つけることが一つの鍵となります。