ヤマカイ(山本海斗)さんのバレエの実力を評価してみた

ヤマカイさん、アメリカの地方の小バレエ団でプロのバレエダンサーとして活躍をしています。同時にバレエダンサーユーチュバーとしての知名度があるため、マイナーな世界、バレエダンサーでも一般の人からはユーチューバーバレエダンサーとして知名度が評価されています。

youtuberとしてはかなり有名ですが、今回は彼のコンクール入賞歴、プロのバレエダンサーとしての経歴やバレエダンサーとして必須の体の条件、アンディールや5番等の基本的な条件を考慮して、プロのバレエ団レベルでの評価をしていきます。

バレエユーチューバーとしてのヤマカイさんの情報

バレエユーチューバーとしてのレベルや評価を探してみました。

ヤマカイさんの収益はユーチューバーとして上位１％のランクに入っている、成功者の一人です。

ユーチューブに自動ででてくるアドセンス広告ですが、こちらも1カ月、約478万円 – 約1513万円の収益と発表されています。

以上からもわかる通り、バレエ団のサラリーではなく、ユーチューバーとしての収益で生活できていることが予測されますね。

バレエユーチューバー、ヤマカイさんが人気な理由

バレエユーチューバーとして世界ランク上位１％に入っている人は日本人では他に類をみません。

ヤマカイさんのユーチューブ動画を分析すると、バレエの動画に関係なく、恋愛、ゴシップネタが大半を占めているため、バレエを知らない一般の方が楽しめる動画となっているため、莫大な人気となっています。

ヤマカイの人気恋愛ユーチューブ

ヤマカイさんのユーチューブはバレエに関係しない恋愛ものや特にバレエ以外のダンス系動画が突発的に視聴率がよくなっています。

例えば次の感じです。ただしバレエを習っている人やバレエ好きな人の中にはアンチもかなりいらっしゃることがわかりました。一般受けし、再生回数100万回以上を超えているのは次のような動画です。

上記どれも約200万回～500万回越えしているユーチューブ動画です。やはりバレエよりダンス系人口のほうが圧倒的に多く、ダンス動画のほうがヒットしやすいことがわかります。

バレリーナの方でユーチューブの広告収入アップを目指すのであれば、やはり真面目なバレエな動画だけよりもこういった万人が楽しめる短い動画を作成してみるといいですね。

ヤマカイ、プロのバレエダンサーの実力　バレエ界の評価は？

ヤマカイさん公式youtube⇒　https://www.youtube.com/channel/UCNx5GsqVUUcLkgp6wRoB7CA

ヤマカイさんのユーチューバーとして、バレエに興味を持った一般の人たちも多いといわれています。バレエファンの人たちも彼の踊りが好みの人も多くいらっしゃると思います。

ご存じかと思いますが、彼のバレエレベルを冷静にプロダンサー目線で判断するために、バレエ歴を少しここで復習しておきます。

ヤマカイさん、プロバレダンサー・ユーチューバー歴

YouTuberとしては大成功をおさめ、それだけでのアフィリエイト収入はざっと年収1000万円を超えるチャンネルを持っています。ヤマカイTVフォロワー登録者数45万人となり更に更新されています。

ユーチューバーとしては文句なしの有名人ですね。

ヤマカイさん、バレエダンサーのプロフィール概要

ヤマカイさんのバレエの実力：バレエダンサーの身体的条件①身長より

ここでヤマカイさんの身長をヨーロッパで活躍するバレエダンサーの実力として、一般的なオーディション条件を考慮してみます。

ヤマカイさんとヨーロッパの一流バレエ団と身体的能力を比べてみた結果

ヨーロッパの有名なバレエ団、規模が大きな国公立のバレエ団では、バレリーナになりたい人が殺到します。

有名なバレエ学校を卒業しても就職先が見つからず帰国して、出身のバレエ教室で再び練習し、オーディションのチャンスを待っているほど、現在はかなり厳しい入団状況になっています。

オーディション時期になると、オープンオーディション、インヴィテーションオーディション共に最初に書類審査があり、そこで身長の基準が書かれています。

ここでヨーロッパの人気が高いバレエ団の男性オーディションの身長条件を少し調べてみました。

一般的にヨーロッパでのバレエ団では、男性の身長はオープン・オーディション、インヴィテーション・オーディション共に身長が１８０ｃｍ前後の高い身長のバレリーナを採用基準としています。最低限175㎝としているバレエカンパニーが大半です。

ヤマカイさんは公式プロフィールだと173cm。ヨーロッパのバレエ団に所属していらっしゃる他の日本人男性ダンサーに比べると少し低い印象をうけます。

スコティッシュバレエ団、バレエオーディション、男性ダンサー身長基準

スコティッシュバレエ団の１次書類オーディションでは男性180㎝以上の募集となっています。

OPERA NOVA　オペラノヴァ劇場、ポーランドのバレエ男性ダンサー身長基準

Date of birth

Address and e-mail address

Height: women(164cm-170 cm), men(175cm-185cm)

Weight

Education

Professional achievements (awards in ballet competitions, awards, main roles, internships, previous employment)

http://www.opera.bydgoszcz.pl/Audycje_przesluchania,155

ポーランド国立のノヴァ劇評のバレエ団１次書類審査でも、男性バレエダンサーは最低１７５㎝以上の募集となっています。

フランス、キャピトル劇場バレエ、男性ダンサーオーディション身長基準

The Théâtre du Capitole is offering positions in the Ballet du Capitole, Direction : Kader Belarbi, Soloist (Female) and Corps de Ballet (Female and Male) for 2022-2023 season.

Classical, neoclassical and contemporary Repertoire.

Candidates must have a very high technical level in classical and contemporary dance.

Class and a classical variation (girls on pointes)

https://www.theatreducapitole.fr/
https://www.theatreducapitole.fr/recrutement

ここは個人的に在籍していたことがあるバレエ団のため、またコンセルヴァトワールの元校長先生と個人的なつながりで、直に男性バレダンサーの身長について伺ってみました。

やはり男性ダンサーは最低でも１７８㎝以上を１次書類審査の基準としているということでした。

ヨーロッパの国公立のバレエ団は、やはり背の高いバレエダンサーを必要としています。

これは女性のバレリーナの方々の身長が高く、またポワントで立つと２０ｃｍ以上も身長が高くなるため、一緒に踊って見劣りしない男性のバレエダンサーが必要という事実になりたっています。

ヤマカイさんの身長は１７３ｃｍということで、ヨーロッパの一流のバレエ団の１次書類審査の段階で落とされる場合は大いにありえるという事実がわかりました。身長、見た目もやはりバレエダンサーならではの厳しい基準があります。

ヤマカイさんのバレエ実力と評価：②コンテンポラリーダンス他のレベル

次にバレリーナとしてのバレエ演目からヤマカイさんのレベル評価を独自にしていきたいと思います。

評価するにあたってヨーロッパの有名な国公立バレエ団のオーディション申請基準から、演目項目にそってレベルを判断していきます。

モンテカルロ・バレエ団のバレエ団オーディションレベル・演目基準

モナコ、モンテカルロ・バレエ団のオーディションの演目に関する条件は、クラシックバレエは高レベルは当然、そのうえでのコンテンポラリーダンス、モダンダンス、創作能力、インプロビゼーション等、バレエ以外でもすでにいろいろな振付家のダンスが踊れることが条件です。

すでにバレエ団でプロバレリーナとして契約していることが条件でもあります。

マルセイユバレエ団のオーディションレベル・演目基準

フランス、マルセイユバレエ団のオーディション条件ではすでに５年以上のカンパニーでプロのバレエダンサーとしての契約経験のあることが条件です。

またレベルとしてはコンテンポラリーダンス、クラシックバレエレベルともモンテカルロバレエ団と同様、高レベルのダンサーを要求しています。

パリ・オペラ座バレエ団のオーディションレベル・演目基準

パリ・オペラ座バレエ団のオーディション条件はかなり厳しく、またユニークでもあります。

すでに同バレエ団内部オーディションと、外部のバレエ団でプロバレエダンサーとして活躍している人のオーディションに分かれます。

詳細は記載されていなく、直接バレエ団へメールで問い合わせてみました。その結果⇩

次のような回答

内部・外部オーディションでも同様に、クラシックバレエ、コンテンポラリーダンス、他高レベルのクオリティーが高いバレエダンサーを要求しています。

通常ですと、

• 既定のクラシックバレエのバリエーション
• 自由バリエーション（クラシック以外の踊り）

の２種類の演目が必須となります。

いずれもガルニエ宮の舞台上でコンクール形式で行われます。

ドイツ、ライプチッヒバレエ団、オーディションレベル・演目基準

A high level in both classical and modern dance and extensive company experience is required

a video-link with no introduction or fancy editing, consisting of the following performed in leotard and tights for women and tight-fitting dance wear for men

1-2 minutes short classical variation drawn from the standard repertoire, danced in pointe shoes by female applicants

1-2 minutes contemporary variation (that could consist of something drawn from repertoire, phrases from classwork or an applicant-created work) that illustrates the applicant’s command of a range of movement different from that demonstrated in the classical variation

3-5 minutes of barre work, incorporating both sides, danced in soft shoes by female and male applicants

3-5 minutes of center work that includes adagio, pirouettes, grand pirouettes, petit and grand allegro and grand jeté danced in soft shoes by female and male applicants

3-5 minutes of center work that includes pirouettes, grand pirouettes, diagonal or manège danced in pointe shoes by female dancers

CV

head shot photo

2-3 dance photos that reveal the dancer’s body proportions and line

https://www.oper-leipzig.de/en/

ドイツ、ライプチッヒバレエ団でも同様、クラシックバレエとコンテンポラリーダンスで高レベルのバレエダンサー経験のある人を募集しています。

やはりヨーロッパ、とくに西ヨーロッパのバレエ団ではクラシックバレエのレパートリーが高レベルで踊れることだけでなく、コンテンポラリーダンス、即興ダンス他、バレエ以外の踊りもできることが必須となっています。

また様々な世界のバレエ団で活躍している振付家のレパートリーを踊れることが基本となっています。

さて、次に日本人の方々が彼の実力についてどのような評価されているのかまとめてました。

ヤマカイさんのバレエの実力について多い評価をまとめました

バレエなどの芸術は
人の評価が全ての部分が大きいんですね
その人がどう言ったものを美しいと思うか
どの様に表現するか
と言うのは自由なのですが
お金を払う側の評価が高ければ高い収入や地位に直結します

少なくとも、彼や彼女が著名なバレエ団のトップダンサーを務めていないのはその器はないと言うことです。

大変酷な事ですが
本当に上手くて、名が知れていて、それなりのポジションを務められる人と言うのは
世間からも実力がある！と認められるものだと思います。

ヤフー知恵袋より

ヤマカイさんは個人的に回転が美しいなと思います。

ヤフー知恵袋より

一部では下手という声もあがっています。同じくバレエ系ユーチューバーの松浦景子さんもそうですが、バレエ系の動画はどうしても評論家のような厳しいコメントが付きがちですね。バレエはスポーツではないですし、上手いか下手かの明確な基準がないからそうなってしまうのでしょうか。

私個人としては、ヤマカイさんのバレエのレベルは高いと思いますが、バレエではないダンスの実力は下手かなと思います。これもバレエあるあるで、バレエをやってるといわゆるヒップホップ系のダンスは下手に見えちゃうんですよ。

ヤマカイさんは、ネレアさんと『プロが踊ってみた』とハードルを上げてYouTubeで話題の踊ってみた動画をあげているのですが、お二人とも正直上手とは言えないレベルです。でも、それが可愛くて面白いのでYouTubeとして全然ありだと思います。

クラシックバレエ情報より

バレエは芸術で、コンクールとかでも同様ですが容姿、テクニック等の実力とは違い、個性や踊りの雰囲気はやはり見る人やオーディション時の審査員やディレクターの好みによります。

例えば、ロイヤルバレエ団であった熊川さんと比較すれば、回転力、スピード、ジャンプの高さ、ﾊﾟﾄﾞﾄﾞｩでの女性サポート力の実力を考えると、ヤマカイさんはかなり劣ります。

その一つの答えが、ヨーロッパではなくアメリカの地方の小中規模のバレエ団所属であるということで証明されていると思います。

世界でトップレベルのパリオペやロイヤル、ボリショイやマリンスキー他、このようなバレエ劇場からは実力があるバレエダンサーは声がかかります。

まとめ、バレエユーチューバーヤマカイのバレエの実力を評価してみた

ヤマカイさんはプロのバレエダンサーの収益をかなり上回る利益をyoutube動画から得ています。この点において、バレエユーチューバーとして大成功を収めた一人といえます。

次にヤマカイさんのバレエの実力をヨーロッパの有名国公立バレエ団の基準に合わせてまとめてみると次のようになります。

身長とバレエカンパニーが求める基準を考慮すると、現在ヤマカイさんの所属されているアメリカバレエ団のレパートリー、以前所属されていたカンパニーの演目、バレエ団での男性バレエダンサーの身長条件を比較すると、アメリカの地方の小規模のバレエ団で通用する条件だということが理解できます。

ヨーロッパの国公立のバレエとアメリカの小規模の（社会保障の少ない私立の）バレエ団ではやはりバレダンサ

ーに求められ基準も違ってきます。

どのバレエ団がいいか？ということは個々のバレエダンサーで違ってきますが、やはり社会保障が充実しているヨーロッパの国公立のバレエ団に受かることできて、ダンサーとしての生活も保障されますし、踊る演目も幅広く学ぶことができます。

その経験が、後にバレエ団を移籍した場合の経験値として高く評価されていくのではないでしょうか？

これからバレエダンサーになりたいと夢を持っている生徒さんの方は、どの国のバレエ団で踊りたいのか？を目標にレパートリーの練習をしながらバレエ学校、バレエ団オーディション対策を心掛けていくことを強くお勧めします。