バレエのピルエットができない人ってけっこうたくさんいます。
プロのバレエダンサーでも毎日の体調や疲れの状況で、ピルットの軸がぶれたり失敗したりします。それほど回転系のテクニックは習得するのに難しい。また時間もかかります。
ただピルエットが成功することが多くなると、失敗した時もすぐ自分で微調整してなんとかできるようにすることが可能なんです。
通常のピルエットの練習だと、よく先生が注意することはわかっているんだけど、なかなか自分の中でこれ!、これが私にはできるコツ!ていうのに出会うことが少ない。
どうしてかわかりますか?
個人個人の体は、似ていても同じ体、バレエの条件の人はいません。似ている人はいるけど。
だから個々を注意すればピルエット系はかなり成功率があがるっていうポイントに出会うまで見つけるべきです!
それには通常レッスンで言われていること以外のポイントにも注目してみることが大切なんです。
今回はピルエットを2回転以上、美しいフォームで回れるようになるために、自分の骨格にあわせて特にどこの調整が必要か?知るための講義となります。
ピルエットでよく先生が教えることといえば、次にようなこと。
パッセ(ルティレ)の形はアンディオールして、ひざ上にパッセ!
回る時はプレパレーションではぎりぎりまで顔を残して、回り始めたらすぐに正面を向くこと!
1/4回転で顔を正面に残すことから始めよう
↑こういうことがよく言われるでしょう?
うん、確かに私も子供の時に習っていたバレエ教室でそう教わりました。
でもそれだけではピルエットの回転、特に2回転、3回転以上はなかなかできるようにならないんです。
前回はピルエット・アンデダンの例をとってフランスメソッドに沿って、ピルエットがもっと上達する方法をお伝えしたので、今日はオペラ座流(フランスメソッド)に沿ってピルエット・アンデダンのコツについて情報公開します。
ピルエット・アンデダン2回転以上するバレリーナの動画を参考にしよう!
動画をみるとどの回転の種類かわかるのでさっそくいくつかの動画をみてみましょう!
ただやみくもにレッスンの回数増やしたり、自習をいっぱいすればいいってものではないですよ!
根性バレエの時代は終わり(笑)。
フランスのコンセルヴァトワールやパリ・オペラ座バレエ学校のようにバレエのテクニックの理論をしっておくともっと楽に簡単に回るものができるようになります!
ピルエット2回転以上を成功させるコツ
ピルエットのコツはいかにうまい人のポイントを探りあてるか?によります。
動画をみるとわかると思いますが、スローでわざと回転を分析します。
どうでしょう?
多くに人が先生のパッセをすぐひざ上につける!と言われているのはないでしょうか?
または顔をすぐに振り返る、顔顔!って言われているかも。
ピルエット2回転以上回るコツ① パッセの足のタイミング
正しいアドヴァイスではありますが、それだけだと回転系が苦手な人たちには不十分なアドバイス・・・
パッセをする足に注目してください。
どうでしょう?プレパレーションから床を蹴った後すぐにパッセをしながら2回転を回りきっているわけではないんです。
最初の1回転ではどうなっているか?
もうわかりましたか?
パッセをすぐに床をけってからひざ上に引き上げてくるのではないんです。
バレエでピルエットがうまい人たちは1回転する間に何をしているか?
パッセの足を軸足を伝いながら、足首からひざ(下または上)までまっすぐに引き上げてくるだけなんです。
ピルエット2回転以上回るコツ② パッセのアンディオールと高さの具合
プレパレーションから回る瞬間、骨格に合わせたアンディオールできる範囲で軸足にそってパッセまであげることがコツです。
アンディオールをしようと①わざと力をいれて股関節を外側に開こうとしないことがポイントです。
②そしてパッセの高さをわざと上げすぎないこと。
力をいれすぎパッセに集中しすぎるとそこに力が分散されて、まっすぐの軸がパッセよりなり斜めの軸になってしまうので、結果回転が失敗するか、美しいフォームで回れないで、斜めにまわることになっちゃいます。
この足首から自分の骨盤がまっすぐになる場所のパッセまで軸を伝ってひきあげることができるように1回転から練習するといいですよ。
それができるようになれば、あとは回転の速度を速くすれば2回転3回転とできるようになります。
ピルエット2回転以上回るコツ③ 軸足のスタート位置
ポアントを履いた時やパドドゥのときのピルエットも同じピルエットの種類だったら楽に成功する率がかなりアップします。
どうでしょうか?
最終的には個別レッスンで個々の骨格やアンディオールの基礎が身についているか?、回転の癖やタイミング、顔の振り返るスピードや角度他、いろんな要因を分析しながら、一番楽に回れるコツを生徒さんと一緒に見つけていくことで、安定したピルエットの回転数を増やしていくことが十分可能です。