バレエを習っているとプロのバレリーナのように股関節周辺の筋肉を柔らかくして開脚ができるようになりたい!アンディオールの可動域を広げたい!と切望している人も多いことでしょう。
確かに股関節周辺の筋肉が硬いために足が上がりにくい、パッセが上がりにくい、1番ポジションも5番ポジションもアンディオールができない、といったバレエの基本動作から、ピルエットが上手くできない、ジャンプの時の開脚ができない等、いろいろなパや動きに障害がでています。
個々の筋肉の状態は生まれつきの筋肉の質により硬さの度合いは異なりますが、正しい股関節のストレッチを余計な力を加えずに継続的にストレッチを行うことで、徐々に股関節周辺の筋肉は思うように開くようになることが可能です。
今回は上達するための股関節周辺の筋肉が硬い原因を知り、柔らかくするためのストレッチが必要な方法を学びましょう。
股関節が硬い原因とバレエでの弊害
子どもでも体が硬い生徒さんはいらっしゃいますが、どちらかちうと大人で年齢を重ねるほど筋肉がどんどん硬くなります。主な原因は、仕事や日常生活の生活様式にあります。
デスクワークをしているとずっとパソコン作業をやりながら同じ体制で座っていることが多いです。同じ体制で座っていると、筋肉が固まってしまいます。また夏場はクーラーが効いた冷えた室内ほど筋肉も硬くなってしまいます。
筋肉が硬くなることによって血流も悪くなり、体調が悪くなったり、なんとなく体がだるく感じたりします。
また血液の流れが悪くなることによって、体温も下がり気味になり冷え性を発症したり代謝が悪くなり、痩せにくい体質になったりする、と体に悪い影響がでてきてしまいます。
筋肉が固まったまま、バレエの回数も少なかったり自宅でのストレッチがないとぎっくり腰や、腰痛等、体の関節の痛みを感じる症状もでてきます。
バレエのレッスンでは
- 足があがりにくい
- パッセをつけている股関節が開かない、
- 1番、5番ポジションが開かない
- プリエが硬い
- ジャンプで開脚ができない、等
いろいろバレエのレッスンでもできないことが増えてしまいます。
柔らかい筋肉を手に入れることで、バレエの上達やケガのしにくい体を作り上げることも可能です。
バレリーナのように股関節が開かない度チェック
股関節が開かない度合いをチェックする方法の一つにお尻を床につかないでしゃがむことがどの程度できるか?という方法があります。
股関節周辺の筋肉が柔らかいとしゃがんでも踵を床につけたままお尻も床すれすれまでリラックスしてしゃがむことができます。
これがやりにくいと、
- しゃがむと踵があがってしまう
- しゃがむこと自体できなくお尻が床についてしまう
- 体の筋肉のあちこちに力を入れることでしゃがむことができるけど長時間はしゃがんでいられない
このような症状を感じたら股関節周辺の筋肉が硬直していることになります。
股関節の筋肉を緩める箇所はどこ?
股関節の筋肉が硬くなっている場合、多くの原因が股関節にかかる体重を支えている箇所の筋肉になります。その場所はいろいろありますが、多くの場合次の2か所になります。
- 大腰筋
- 大腿直筋
股関節が詰まっている、硬さがとれない、硬くてストレッチをすると痛みを感じる場合、筋肉も冷え血流もすでに悪く冷え性を発症している場合も考えられます。また寒い時期、固まった筋肉をほぐす、ゆるめるには時間もかかります。
そういった場合、良質なアロマオイルで筋肉疲労に皮下で直接働きかけながら準備をすると体も中から温まり、筋肉がほぐすための時短にもなります。
股関節が硬いとバレエに悪影響を及ばす結果
股関節の硬さが及ぼすバレエに悪影響な事例は次のような主なことが挙げられます。いくつか当てはまることがありますか?
硬い筋肉のまま放置しておくことで大小のケガにもつながります。また筋肉を余計に傷める結果にもつながり悪循環な常態に陥ります。
- 開脚がやりづらい、足に力を入れて無理に足を開いてしまう
- 骨盤が傾いてパッセをしてしまう⇒バランスやピルエットが失敗する
- 付け根が詰まった感じ、付け根に痛みを感じる
- 膝がのびない
- アンディオールができない
- プリエは硬い
- 1番ポジションに入らない
- 5番ポジションができない
以上のようなできない原因が多いのは、股関節周辺の筋肉が硬くなったためアンディオールするための筋肉が使えなくなっています。普段よりアンディオールに開かない⇒お尻がでっちりになっている&膝頭が前向きになっている⇒いつもの重心・軸の場所が違っているため、バレエの動きにも影響が出てしまう結果となってしまいます。
そのために自宅でのストレッチやレッスン前のストレッチは超重要です。
アンディオールは骨でなく筋肉の質を変えることで改善できる!
骨は持って生まれたものだから、この組み合わせはケガして折れない限りムリ。
だったらアンディオールにするにはどうしたらいいのか?
筋肉の使い方と質の改善です。
正しいバレエを十分理解しているパーソナルトレーナについて、個々のメニューを続けていくことで、流動的な筋肉のアンディオールにする使い方や、食生活の指導で硬い筋肉の質を変えていくことがポイントになります。
股関節をアンディオールに使う筋肉は、人の筋肉の質やアンディオールのつき方によっても強化する筋肉の箇所がちがってきます。
個人的に教えて頂いているパーソナルトレーナには大臀筋をゆるめてあげること=簡単にいうとお尻周辺の筋肉をゆるめるストレッチをすることです。
そうすると、股関節周りの筋肉もいっしょにゆるく伸びるので、アンディオールにしやすくなるというわけです。ストレッチの方法もかんたんだったので、筋肉が硬くなっていると感じるときに臀部をほぐすとやると、足の上げも高くなるし、何といっても太ももにそれほど力もかからずフ~とした感覚でバレエのレッスンやヴァリエーションが踊れるようになりましたよ。
自己流のストレッチは、あくまでも自己流になってしまいます。
正しいことをしているか間違ったことをしているのか、判断するのはしっかりと解剖学を学んでいて、バレエも知識程度でなく、実際にダンサー経験のある人や教えの経験があってバレエの悩みを根本的に深く理解できるパーソナルトレーナにつくことでより早く正確にアンディオール骨格が手に入ります。