ロシアの国立バレエ学校の一つボリショイバレエ学校について知りたい情報をまとめました。留学したい子どもさん用に参考になるようにこちらで留学相談される方が気になる情報を公開しています。留学する学校を決める前にたくさんの情報を知っておきましょう。
ボリショイ・バレエ学校の入学手続き
ボリショイバレエ学校に入学する方法はいくつかあります。コチラを参考にご自分にあった入学方法をみつけましょう。
入学許可がバレエ学校から降りると入学手続きを期間内に済ませる必要があります。
- 入学許可証の確認
- ビザ取得手続き
- 学費等の支払い
- 住居探しや手続き
- 航空チケット探し、パスポート取得手続き他
- 現地で銀行開設の手続きのための準備
いずれも学校から入学許可証が学校から送られてきたあとに手続きを素早くすることとなります。
ボリショイバレエ学校に入学するためのビザ手続き
ビザ取については具体的な必要書類に在日ロシア大使館で手続きをするため、大使館のHPを参照するか、TELをかけて問合せましょう。
ボリショイバレエ学校から送られてくる入学許可証や学校公式の招待状を手にした後、シングルエントリービザを取得する手続きを在日大使館、領事館、またはロシアビザセンターで行います。
ボリショイバレエ学校の入学には体重規定があります
ボリショイバレエ学校に入学許可が得られると、学校から体重規定表のものが送られてきます。入学時には身長に応じた体重条件をクリアしている必要があります。
1cm単位で0.5kgずつきざみの体重規定になっています。
155cm | 36 kg |
156 | 36.5 |
157 | 37 |
158 | 37.5 |
159 | 38 |
160 | 38.5 |
161 | 39 |
162 | 39.5 |
163 | 40 |
164 | 40.5 |
165 | 41 |
この身長に対する体重規定はかなり厳しいルールになっていますね。ローザンヌコンクールに参加するときの健康と医学的根拠から作られてた体重規定とはかなり差があります。健康面でどうかというのはここでは議論しませんが、国によって健康と医学的根拠を考えたうえでの体重規定は西ヨーロッパのバレエ学校のほうがはるかに進歩していることがわかります。
こちらにもボリショイバレエ学校へ留学するためのいくつかの方法が書かれていますが、個人でバレエ学校へ問合せて入学するための必要書類、入学オーディション時期を教えて頂いたりして、学校事務側とメールでコンタクトを取っていく方法が後々ベターです。
留学エージェントを通してサポートしていただく方法もありますが、私のところで相談を受けている内容からすると、業務的で親身になってサポートをしてくださらないエージェントの事例もあるため、できる限り個人的にサポートしてくださる人を探し、個人で入学されることを私はお勧めします。
ボリショイバレエ学校への入学方法や留学オーディションはコチラで詳しく情報公開しています。
ボリショイバレエ学校入学後のクラス
ボリショイバレエ学校に入学できてからすぐのクラスは留学クラスに所属することになります。
イメージとしては、ロシア人の正規のクラスに入る前の予備クラスと想像するとわかりやすいのではないでしょうか?
この外国人クラスでは1年間の留学が義務付けられます。1年後、続けてボリショイバレエ学校に進学の許可を頂いた留学生の生徒さんだけがロシア人がバレエを学んでいる同じクラスに進級が可能です。
この正規のクラスで3年間以上学ぶことが義務付けられています。
例えば、入学1年目で正規のロシア人と同じクラスに進級が決まったら、毎年行われる進級テストに受かればあと3年間は必ず在籍になるため、卒業しディプロムを獲得するまでに1+3年=4年間の留学期間が必要です。
ボリショイバレエ学校の日本人クラス
ボリショイバレエ学校には日本人留学生だけが集められたクラスがあるとうわさされています。このクラスは特に日本人留学生が多い年に臨時に作られるクラスであるため、毎年あるわけではありません。基本的にボリショイバレエ学校に入学した最初の年は、準備期間のような留学生クラスでバレエを学ぶことになります。
ボリショイバレエ学校の難易度
ボリショイバレエ学校の難易度に関してですが、バレエ学校は高校・大学受験のように具体的な偏差値でレベルを図ることが不可能なため、数値で表すことはできかねます。
ただ入学してから卒業できる割合、卒業後の就職できた割合から推察すると、ロシア国内のバレエ学校の中でもトップレベルだといわれています。
ロシア国内にある国立のバレエ学校は4つだけですが、そのうちの1つがボリショイバレエ学校となり、国内では超難関校の一つです。
ボリショイバレエ学校卒業のディプロマがないとバレエ団に就職できない?
ボリショイバレエ学校に入学し正式な卒業ディプロムを得るには3年以上はかかるといわれています。その間にもクラスが上がるごとに試験があり、その結果次第で退学になるか、進級できるが判定されていきます。
そのため退学をせざるを得なかった日本人を含む外国人留学生の生徒さんたちはバレエ団に受かることはできない、と勘違いをされることがあります。
確かにロシア国内ではバレエ団に就職するためには卒業のディプロマは必須です。
ロシア以外、アメリカや西ヨーロッパのバレエ団では履歴書に書くぐらいで、卒業していない、ディプロムがあいからといってバレエ団オーディションが受けられない、バレエ団に合格しないということはありません。
書類審査が通っても実力、バレリーナとして即戦力がないと採用されないのが現実です。
西ヨーロッパのバレエ団だけではなく、東ヨーロッパ、旧ロシアの政権下であった国のバレエ団でもロシアのバレエ学校の卒業ディプロムが必要ということは一切オーディションには記載もないし、必要ありません。
ただし、ロシア限定でバレエ団に入りたいと思う生徒さんは、ロシアのバレエ学校を卒業する必要があるため、バレエ以外にロシア語での一般教化も合格点に達する必要があります。それでもロシアのバレエ団にこだわるのか、海外のバレエ団で踊りたい夢をかなえるのか?再度よく考える必要がありそうですね。
コチラでは海外の人気バレエ学校のレベルを一覧にしてあります。これから留学を考えているのであれば、行きたい学校だけのオーディションを受けるのではなく、学校の大まかなレベルと入学オーディション時期を考えて併願スケジュールを計画的に立てていきましょう。
ボリショイバレエ学校の学費
ボリショイバレエ学校の学費
留学生クラスの学費は寮費込みで1カ月2000ユーロ前後、約26万円前後です。
その後1年後とのロシア人と同じフルタイムクラスの正規プログラムに進級できると、年19000ユーロ前後、約250万円の学費(寮費込み)が必要となります。
ボリショイバレエ学校の留学費用
学費や寮費のほかに飛行機代(往復)、現地で使うための費用、海外保険等を考慮すると年間300万円程度の準備が必要になります。
ボリショイバレエ学校のワークショップ
ボリショイバレエ学校のワークショップや入学オーディションは日本でも開催されています。旅費を削減するためにも日本開催をどんどん利用しましょう。
ワークショップやオーディション日程はコチラで随時更新しています。