バレエの基本ポジションがきちっとレッスンで癖づいている人ってヴァリエーションやパドドゥを踊っているとき、コールドを踊っているときでも目立つんですよね。
あっ、この人ちゃんとバレエをやってきた人なんだなって・・。
日本のバレエ教室って、いまだにロシア式のぎゅーと足先を詰め込む5番ポジションを教えている先生って多いんです。
ロシア人のようにもともとバレエを踊るために選ばれた人がやるのならまだしも・・。
ぎゅーとかかとからつま先を押し込めるバレエのレッスンをやっていると、静止ポーズはアンディオールに開いて見えるので美しいかもしれない。
でも専門家がみるとね、太ももの筋肉の流れとかお尻のラインとかを見ると、この人つま先部分を無理やり力で5番ポジションにしているんだな、ってすぐわかってしまいます。
他人にわかってしまうだけでなく、動きだすととたんにアンディオールでができなかったり、内また使いの足になったり、テクニック的にもできないパが多い・・。
そんな基本ポジションをやっている限り、汚い踊りくせはいつまでたっても治らないです。
そのみっともない基本ポジションを修正してより美しい踊りに見せたいと思ったら、違うメソッドでもっと骨格や自分の筋肉の質に合ったバレエをやり直してみましょう。
バレエの基本ポジションと動きの特徴 パリ・オペラ座メソッドより
パリ・オペラ座メソッドの基本ポジションの特徴は足首を押し込めることではないんです。
理想の足首180度アンディオールというのはイメージとして理解している必要はありますが、それを完璧にそっと元からできる人は世界中で限られているバレリーナだけ。
この「そっとポジションに引き寄せる」ことを教えていないバレエの先生が多すぎます。バレリーナももちろん。ガンガンポジションに入れてレッスンしちゃっているバレリーナもいますよ。
オープンクラスで先生がお手本でみせる基本ポジションのやり方や、時々プロのバレリーナが受けに来ているオープンクラスのレッスンで盗み見してみてください。けっこうガンガン何も考えずに基本ポジションにしているから。
会員限定サロンでは動画をみながらお伝えしているのですが、モデルのバレリーナの方もこの基本ポジションを入れるときに細心の注意を払ってます。
どの教室でもバレエの基礎を教えることは同じですが、教え方、メソッドの違い、そして先生がビジュアルでみせるお手本によってそれ以降の習う側の上達度はかなり違ってきます。
たとえ趣味でバレエを習うとしても、より自分が美しく本場のバレエレッスンをできたほうがいいと思いませんか?
美しいバレエの基本ポジションを手に入れるためのポイント3つ
フランス流バレエではオペラ座のバレリーナたちが見本なのですが、彼らも基本ポジションを最初のバレエクラスで習います。
その最初に教わる基本ポジション。これはフランス全土で教える側が同じメソッドで生徒に教えるべきことを義務化されてます。
ロシアバレエと全く違うのは、無理やり力で基本ポジションに足を癖付けないこと。
フランス流バレエ会員限定のサロンでの動画ではお伝えしていくのですが、フランス流バレエはロイヤルバレエとかなり似ていて、力で入れません。
それをよく表現しているバレエダンサーに出会い、教材作りをサポートしていただいたのですが、彼女の基本ポジションの足さばきは見事です。
このフランス流バレエで基本ポジションを無理なく自然にできるようにするには次の3ポイントが必要。
基本ポジションの3つのルール、チェックしてみよう!
- アンディオール筋を感じること
- ポジション直前の足裏の使い方
- 正しい足裏軸を知ること
この3つを修正しなおすと、基本ポジションだけでなく、他の動くパのテクニックや足上げの美しい角度にも有効に活用できるようになります。
発表会やジョイントコンサートでやっぱり自分の踊る姿が美しく映像や写真に残ることって嬉しく思いませんか?
コンクール入賞やバレエ団のオーディションに受かることはもちろんですが、こういった自己満足の上にバレエの上達って成り立つのではないでしょうか?
いろいろ基本ポジションをやり直す目的は人それぞれですが、私自身も自分がどんどん美しいバレリーナの踊り方で上達したいと思う気持ちは今も変わりません。