個人的に8年も住んでいた南フランスのToulouse (トゥールーズ)。
地元にいると、ネットに学校の情報をだしていないのにバレエの研修やサマーコース等をやっていて、毎年オペラ座のバレエ学校の生徒やイタリア、スペインの学校からも少数の参加者がいる私立のバレエ学校があることに驚いちゃいます!
今はネット社会!といっても、フランスはある程度「人の口コミ、知り合いからの情報」でネットに載っていないことでも昔から伝統のあるバレエ学校は今でも健在なのが実情。それほどネットの情報があてにならない国でもあります。
今回はその中の一つの私立バレエ学校の情報まとめです。
フランス、サントル・ジェームス・カルレス・ダンス学校の本当の情報
南フランスのトウールーズ中心街にあるサントル・ジェームス・カルレス・ダンス学校は一般の私立のダンス学校。
パリからトゥールーズまでは飛行機で約2時間弱。空港は地方の空港なので分かりやすくタクシー乗り場も、中心街までのバスも20分に一度夜まであります。
もちろんクラシック・バレエもレベルの高い私立学校として有名です。
ここで注意して頂きたいのは、コンセルヴァワトワールのように国立のバレエ学校ではなく、誰でも通うことができる一般のオープンクラスのダンス学校です。
将来バレエダンサーになるために日本からわざわざ「長期留学」する学校ではありません。
留学手続きしなくてもパリのオープンスタジオのように、ふらっとフランス旅行したついでにいつでも立ち寄れるオープンレッスンがメインの一般の私立のバレエ学校です。
だから留学エージェントではさも権威のある学校とか書いてありますが、将来バレリーナになりたい人や、プロのダンサーになりたいと思っている人がわざわざ他の一流の国立バレエ学校を考えずにこのオープンレッスンを受けるためにエージェントを通すのは、ハッキリといってお金のムダ。
1~2週間程度のサマースクールや春休みにフランスにバレエレッスンを受けに行ったり、フランスのコンセルヴァトワールに通いながら、学校の休暇期間(イースター、秋休み、春休み、夏休み等)にレッスンをするために選ぶ学校と考えた方がいいです。
また主催者のジェームス・カルレスさんのカンパニーも学校と同じ敷地内に併設されていますが、国公立のバレエ団のように生活が保障されているわけではありません。状況は、公演が年に数回で、ギャラも発生しません。残念なことにフランスにはこんな状況のコンテンポラリー系のカンパニーは沢山あります・・。
日本ではまだ知られていない欧米諸国のバレエ学校はたくさんあります。バレエ留学してプロダンサーへの道が広がる学校もあればそうでない学校もたくさんあります。
こういう状況を利用してお金儲けでバレエ留学を勧める留学エージェントには注意が必要です。