フランスのあのバレエ学校は、卒業してもプロにはなれませんよ

2015y06m22d_000003487バレエ留学は昔ほど難しくない。

外国のバレエカンパニーで活躍している日本人や国際コンクールで上位入賞している日本人の実績が認められてきたからこそ、今では日本人を受け入れてくれるバレエ学校が増えている。

 

実際に日本人の体形も西洋化してきているし。

うれしいことです。

 

 

でも、ちょっと考えてください。

厳しいことですが、バレエ学校へ留学で終わってしまう人が今増え続けているんです。

脅しではなく事実です。

 

なんでそんなことが起こっているかというと。

バレエダンサーになりたい数が世界的に飽和状態。卒業してもバレエ団のオーディションに受かるのはわずか。

例えば私がモナコを受けに行ったときは、約200人の応募で、1日2回のオープンオーディションで2、3人の合格者のみ。

そのオーディションの中にもすでにユースバレエでプロとしての経験を積んでいる人や、カンパニーのコールドで踊っている人たちも混ざってます。

 

もう一つの理由。

フランスでは就労ビザをとるのはほとんど無理と言われてます。若干アーティスト関係だと、取りやすいですが。

万が一カンパニーに合格しても、就労ビザが下りない場合もあるんですよ。

 

就労ビザ申請の合否も少なくとも3、4か月はかかります。ひどい時には1年かかるときも珍しくない。

そんな長期、カンパニーは待ってくれません。すぐに踊れる人を要求しているんですから。

 

 

と、ここまでは一般的に言われていること。

それでも日本人で海外のカンパニーで成功している人もいますよね・・・。

 

 

出身のバレエ学校でその先の人生がきまってしまう、ピラミッド型超エリート教育のフランス

 

もう一つ、あまりよく知られていない理由があります。

 

それはバレエ学校の知名度

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例えばフランスだと、オペラ座バレエ学校を卒業してオペラ座に入れなくても、他のカンパニーへの「プライベートオーディション」を斡旋してくれたり、団員を募集しているカンパニーへダンサーを送り込む交渉もしている。

天下のオペラ座ですからね・・・。

 

コンセルヴァトワール出身だと、学年末の進級試験で1位をとればオペラ座へ編入できる。

あとは在学中にコンクールにでて入賞歴を増やして、カンパニーのディレクターからオファーがくればラッキー。

 

そうでなければ、在学中にいろいろなオーディションを自力で受けていくしかない。例え受かる保証はなくても。

(ただしどこどこのカンパニーでオーシションがあるっていう情報はくれますが)

 

 

もしバレエのカンパニーへ合格しなくてもフランスであれば、バレエ科がある大学へ飛び級でいくこともできる。

プロのダンサーになることはできないけど、コンセルヴァトワール出身ということでいろいろ社会的な優遇があります。

もちろんフランスでは、一般の就職の履歴もコンセルヴァトワールやオペラ座出身だと有利になります。

 

こんな風に、どこのバレエ学校出身かでその先のカンパニー合格への道も、プロとしての道を選ばなくてもその後の人生が決まってくるので、留学する学校はかなり慎重に選択してください。

 

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おそらく留学を斡旋している学校では、このような具体的な事実までは把握していないでしょう。

実際にフランスに住んでバレエ学校とカンパニーで経験を積んだ人にしか分からない事実だから。

また語学留学しかしてないひとや、交換留学生で大学で学んでいる人では知りえない知識です。

 

 

間違っても、フランスでパリにあるオペラ座バレエ学校やコンセルヴァトワール、地方のコンセルヴアトワールとロゼラ・ハイタワー以外のバレエ学校には長期留学しないように。フランスのバレエ界では何もステータスにはなりません。

 

もし上記以外のバレエ学校へいくのであれば、1週間~3か月未満の短期留学としてバレエを学ぶにはいいかもしれないですね。

 

 
 




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