マルセイユ国立バレエ学校の状況
この学校は南仏ニースの近くにあり、地中海気候の温暖な地域の国立のバレエ学校。クラシックバレエだけでなくコンテンポラリーダンスやその他の民族舞踊等も総合して学べる世界で最高のバレエ教育を受けられる学校の1つとして認められています。
毎年日本人の留学生が数名在籍。卒業生も全ての人ではないが、フランス国内のバレエ団やヨーロッパのバレエ団に合格している。ただしパリ・オペラ座は日本人の起用はしないのでオペラ座に入団したいと思う人は、直接オペラ座バレエ学校へ入学の申請を問い合わせた方がいい。
注意して頂きたいのがマルセイユの状況。近年フランスは所得や人種による格差が増々広がり、残念なことですが、マルセイユはフランスでも安全面で最低ランクの都市に指定されてしまいました。マルセイユへ留学する時は生活する面でいろいろ注意する必要があります。
2016年マルセイユ国立バレエ学校の入学仮登録期間などまだホームページでは発表されていませんが、例年同じ時期に仮登録期間、入学オーディション時期があるので、例年の入学状況についてまとめています。
入学仮登録では、学校側が提出をもとめている書類がホームページに発表されている用紙(PDF)を送るようになっています。全てフランス語で書かれているので、留学希望でもフランス語もネックがあります。そうすると高い費用を払って留学業者へ頼まなければならない・・・。バレエはお金がある程度出せる家庭でしか習えない・・・。なんてことにならないように。本当に実力のある人にバレエ留学を!って願ってます。
マルセイユ国立バレエ学校の体制
年齢によってクラスがいろいろ別れています。フランスは愛国心にあふれているので、フランス人を優先に考えるバレエ学校も多いですが(特にパリ・オペラ座バレエ学校)、ここは留学生もフランス人と同様に全てのことを平等に考えてくれます。
11歳~15歳のクラスと 15歳~17歳クラス:
中学や高校に午前中に通い、午後は様々ダンステクニックや、プロダンサーになるために必要なダンスの歴史、解剖学、音楽学他も学ぶ機会に恵まれています。
17歳~22歳:プロ養成コース:
このクラスはプロダンサーになれる実力の人たちが集まったクラス。日本人留学生や他国の留学生もこのクラスに在籍しています。
普段のレッスンに加え、オーディション情報、公演等にいつでも参加できるような体制をとっています。オーディションはネット情報でだけでなく、バレエ学校への張り紙や、教師が独自に入手する情報等があるので、やはり日本にいるより留学した方がバレエのオーディション情報は非常に有利です。
私個人の場合、私が留学していたトゥールーズのコンセルヴァトワールでは、校長先生に「誰かすぐ踊れるアジア人の生徒はいないか?」っていうバレエ団からのコネクションもあありましたよ!それで校長先生に日時を連絡してもらってプライベートオーディションを受けて合格しました。
マルセイユ国立バレエ学校の入学情報と必要書類(日本訳付き)
入学選抜オーディション:毎年7月上旬
プロ養成クラスへの入学審査は1次と2次があり。
1次審査:バレエのレッスン(女性はポワントワークあり)、コンテンポラリーダンスのレッスン
2次審査:バレエかコンテンポラリーダンスのバリエーションを1曲。バリエーション演目については個人の自由。曲は1分半~2分以内(音楽ありでもなしでもOK)
CDの持ち込みを忘れないように注意。
入学仮登録の書類:
学校のホームページに発表されている書類(PDF)
証明写真1枚(パスポートサイズ)
学校のホームページに発表されている書類(PDF日本訳):
例年同様の書類なので、参考までに日本訳をつけておきます。