パリ・オペラ座バレエ学校は、もともとフランス人優先という国家の政策の元、外国人の留学生の受け入れは1割程度に抑えています。
ヨーロッパ人であれば、ヨーロッパ国内ビザなしで自由に国を選べて学業や仕事につくことができるので、留学生もやはりヨーロッパ人が多いです。
日本人の留学生は過去にも数える程度です。
そういう風潮の中、パリ・オペラ座バレエ学校の入学オーディションを受けたい人は、次の情報にそってオーディション手続きを踏んでください。
知っていると思いますが、留学エージェントに頼んでも、直接オペラ座のバレエ学校にオーディション手続きをとっても、オーディション結果には何も影響はありません。
パリ・オペラ座バレエ学校の入学オーディション(13歳以上~17歳未満)詳細
先ず、入学したい年の9月からさかのぼって1年前の9月~翌年2月初めまでに書類審査を申請します。
書類審査が合格すると、校長と他2名の先生の前でオーディションを受けます。オーディションは入学する年の7月以降になります。
オーディション条件
- フランス国内の国立コンセルヴァトワール在籍の生徒
- フランス国内の地方コンセルヴァトワールで振付のディプロムを既に取得した人、又はクラシックバレエのカテゴリーでディプロムを取得中の人
- 国際コンクールの入賞者
- パリのコンセルヴァトワールとリヨンのコンセルヴァトワールでクラシックバレエのカテゴリーで既にディプロム取得の人
外国人が留学しようとしたら、国際コンクールに入賞するしかないかもしれないですね?!
過去の留学生もローザンヌコンクールの受賞者が多いですね。それほどレベルが高い生徒が世界中から集まっているということ。
稀に、ベッシー元校長先生の時代だと、オーディション用ビデオ(DVD)を学校に送ってきて、オーディションにこぎつけた人もいるけど、この方法はオフィシャルではないので、メジャーな方法ではないですね。
現在は校長先生もプラテルさんに変わってしまったので、学校の方針も以前のようではないので、果たしてオーディションビデオを受け入れてくれるかどうか確かではありません。
書類審査で必要な書類
- 学校指定申込用紙
- フランス国内のコンセルヴァトワールのディプロム
- 学業証明書(中学又は高校の在籍証明書)
- 健康診断書
- 返信用封筒A5(切手貼)
- 35ユーロの審査料
- バレエ履歴書
- 志望動機書
- 戸籍謄本(法定翻訳付)1通
- 経済証明書(法定翻訳付)1部
- 証明写真3枚(パスポート用サイズ)
- パスポートのコピー1部
健康診断書は、「ダンスをやっても支障のない健康な体」であることを記載するようにスポーツ専門の医師へ依頼してください。
いずれもフランス語で書かれた方が望ましいです。フランス大使館で仏語翻訳が正しいことを認定する「法定翻訳」を申請するか、仏大使館指定の翻訳会社で必要書類を翻訳してもらうこと。
返信用封筒には、自分の住所・名前を記載しておくこと。書類審査合格者には、オーディション日時について郵送で返信されます。
法廷翻訳会社
- 札幌アリアンス・フランセーズ
- 仙台日仏協会・アリアンス・フランセ アリアンス・フランセ-ズ
- エスパス・フランセ
- クラス・ド・フランセ
- 日仏文化協会 CCFJ 翻訳センター
- (株)ヌーべル エコール
- (財)フランス語教育振興協会
- アリアンス・フランセ-ズ愛知フランス協会
- フランス留学センター フランス留学センター
- 九州日仏学院
書類送付先
École de Danse de l’Opéra
住所 Service des inscriptions 20、allée de la Danse、92000 NANTERRE、FRANCE
メール ecolededanse@operadeparis.fr
授業料と寮費
フランスは国公立の学校は、基本的に授業料は無料です。年間登録料が数万円程度かかります。
寮費もフランス人の場合、税金から支払われるので無料ですが、外国人留学生は寮費を支払う必要があるかもしれません。
(寮費も年間約52万円程度)
パリ国立オペラ座バレエ学校へのもう一つの入学審査方法
上記の正規入学オーディションの他に、6ヶ月~3年未満の特別研修を受けてから、パリオペラ座のバレエ学校が認める研修生だけ入学できる方法もあります。
研修生の審査方法は、上記と同様、書類審査後に現地でオーディションを受けるようになります。
必要書類は上記と同様です。
研修生としてまだオペラ座バレエ学校へ入学するのが正規入学よりも簡単です。
ただし研修後、パリ国立オペラ座バレエ学校の研修終了書しか手に入らないので、学校在籍証明や卒業証明書にはならないので、注意が必要です。