フランスでは、国公立のバレエ学校やコンセルヴァトワールでは、毎年、誰でも参加できるバレエの短期研修があります。ワークショップに近いイメージをもっているといいかもしれません。
期間は2、3日続けてやることが多く、最後の日には、レオタードとタイツだけのかんたんな服装で、小さなパフォーマンスをやることもあります。
パリオペラ座バレエ学校でも、先着順の自由参加できるサマーコースがこの短期研修にあたります。
日本でバレエのレッスンに没頭しているとこういった情報も入りにくいです。
大手の留学関係のエージェントでも、このようなワークショップや短期研修の情報はまだだしていません。
理由はいろいろありますが、やはりフランスのバレエ教師やダンサー関係の強いコネクションと、高いフランス語読解能力を備えている人が稀だからということでしょう。
渡航費用はやはりかかりますが、短期・長期のバレエ留学するよりは、フランス旅行する感じで気軽にワークショップや研修を受けれるんで、そういったバレエの本格的な経験を積んでいくのもプロのダンサーになるために必要な要素となります。
外国人のなかでこういったバレエの研修を受けると、今後のオーディション慣れにもなるのでいい経験となります。
こういった自由参加の研修は、一般のバレエスクールに通っている子どもたちから中高生も参加することができます。もちろんレベル分けはありますが。
だからまだポワントを履いていない人や、これからバレリーナを目指したいなと考え中の人も、旅行がてらに受けることができるので、バレエ留学するよりもメンタル的に楽です。
海外の国公立主催のバレエのワークショップや短期研修を受けるメリット!
一般的にこのバレエの研修があるのは、春が多いです。それぞれのバレエ学校のHPやfacebookで募集しているので、時々確認することをお勧めします。
例えば、フランスのパリでは、Conservatoire National Supérieur de Musique et de Danse de Paris (CNSMDP)、パリ国立高等音楽舞踊学校=パリ・コンセルヴァトワールでは、2017年3月31と4月1日に行われたばかりです。
女性の上級クラスは、元パリ・オペラ座エトワールのイザベル・シャラヴォラさんが担当し、男性の上級クラスは元パリ・オペラ座エトワールのジル・イゾアールさんが担当してくださってました。
募集ジャンルは、クラシックバレエとコンテンポラリーダンスです。どちらか一つでも両方でも参加可能です。
今年のパフォーマンスは、クラスレッスンの公開と、ピナ・バウシュの「春の祭典」の抜粋、カニンガムの「Square game」 の一部抜粋です。
クラシックバレエもそうですが、こういったコンテンポラリーダンスの作品を知るいい機会でもあります。日本ではこういったコンテンポラリーダンスの作品を教わるチャンスはすっごく稀です。
これからプロのバレリーナになりたいのなら、やはりコンテンポラリーの作品をすぐに踊れるレベルになっておくことも必然です。