今回お伝えするのは、南フランス、スペインの国境の近くのトゥールーズの中心地にある私立のバレエ師範専門学校のひとつです。
動画をみると分かると思いますが、クラシックバレエ、コンテンポラリー・ダンス、ジャズのプロのダンサーになるというよりは、ダンスの教師を目指すための学校です。
フランスではバレエやその他の踊りで教師となるには国家試験にパスしなければいけないんです!
既にプロダンサーは1年間の教育実習をうける。
プロのダンサーでない人たちは、まずこの国家試験にパスするための準備期間として1~2年間のレッスンを経て、国家試験を受ける前のレベル試験に受かった人だけが2年間の研修期間を得て、国家試験に挑みます。
そのため、この学校に入るだけでもかなり難関です。
特にクラシックバレエは大変。試験の合格ラインが非常に高く厳しいのもありますが、フランス国内でもクラシックバレエの部門で教師の国家試験に受かることが非常に特別なことです!
バレエ留学してももしどこのカンパニーに受からなかったら、教師の資格をとる方向性に変えてもいいのではないのかな?って思います。
蛇足ですが、最近日本のネットでみかける日本で数日間行われた「フランス文化庁認定バレエ教師の講習会」でディプロム取得とバレエ教室でプロフィールに書いている人をみかけますが、これは虚実です。フランスのバレエ教師の資格は数日講習会を受けただけでとれる簡単なディプロムではありません。ここではただの「修了証」という意味です。
ウソをプロフィールに書いているバレエ教師と言っている人にバレエを習いたいですか? 私はそんな人は教師という前に人として信頼できませんね。
バレリーナになりたいと思っている人も、ネットにのっている先生のプロフィールをよく読んでくださいね。
フランスの教師になるためのバレエ学校の情報
通常フランスのバレエ学校は9月から始まりますが、コンセルヴァトワールやパリ・オペラ座バレエ学校と違い、途中入学でも許可されることが多いです。
留学エージェントを通さなくても、今回紹介するトゥールーズのバレエ師範専門学校であるなら、先生に直接コンタクトをとって事情を説明して入学OKなら、ビザをとってフランスに行ってから、すぐ入学手続きの書類1枚にサインして費用を支払えば入学できちゃいます。
年間の授業料も日本の大学やイギリス・アメリカのバレエ学校・大学にくらべればかなり安いです。
日本の国立の大学より安い。年間で約40万ほど。