フランスへバレエ留学する人は、6月ももう半ばなので、もうその準備で追われているところですよね。
フランスでも5~6月は、進級テストの時期。ここで上のクラスへ進級できるか、留年するか、それとも能力がないと認定され退学することになるか・・・運命の分かれ道。
フランスの学校に留学するには、前年の11月ごろから入学オーディションの受付が始まるので、前年の9月(入学の1年前)から資料を学校から取り寄せたり、HPに入学要綱情報ものっている場合があるのでHPも常時見ていたほうがいい。
フランスのバレエ学校は日本人がいるところは英語でも書かれているけど、それ以外のコンセルヴァトワールは仏語のみのところが多いので、語学に自信のない人は、バレエ留学の業者に依頼するのも仕方ないかな・・。
ただ業者に依頼する場合は、留学する学校枠も狭められているので、まだ知られていない国立のバレエ学校がいっぱいあることも忘れずに。費用もかかりますしね。
それに留学の手続きを代行してくれるだけで、依頼したからといって入学オーディションに合格するわけではないので、そこのところをお忘れなく。
入学に関して提出資料は学校によって違うけど、大体次の資料が必要。
ただしこのまえに入学オーディションで合格してから次の入学書類が必要になります。
- 学校指定の入学申請書
- 履歴書
- 志望動機文
- 戸籍抄本(法定翻訳付き1部、
- パスポートのコピー(1部)
- 健康診断書1部(フランスのスポーツ専門医)
- 写真1枚(パスポートサイズ)
念のため全てのコピーを2部ずつ保管して、実際に入学手続きをする時に持参していたほうがいいです。
何があるか分からないし、担当する人によって、「あれがない、これがない」って言い出すこともあるからです。
- フランスのバレエ学校の費用
フランスの学費は、国立だったら一般的にタダです。
ただし、入学登録料がかかります。外国人の登録はフランス人より少し高めで日本円で年間5,6万円かかるだけ。
学校によっては寮もあるけど、たいていの場合、自分でワンルーム(studio)を借りている人が多いです。
特にパリ以外の地方だと、寮がないところが多いので、実際に入学が許可されてから住居を自分で決めなければいけない苦労もあります。
アパート代だけなら大体10万前後かかります。パリよりやはり地方のほうが安くあがります。
生活費の仕送りは、やはり最低でも月15万ほどかかります。年間だと15万×12ヶ月=180万程度。
他の国の国立のバレエ学校と年間生活費を比較するとこうなる。
高い順位に、 イギリス>フランス>ドイツ
基本的にイギリスは授業料も高いし、生活費も高い。ざっとフランスの倍はします。
フランスとドイツは授業料は基本的に無料。
政府がお金を出してくれているから。
さらにドイツは17歳未満であれば寮もただなところが多いです。
フランスのバレエ学校入学オーディションで合格するポイント3つ
日本では学校のオーディション自体ありませんが、フランスでプロ要請の学校ではいろいろ指定があります。
万が一、オーディション時の注意が入学要綱に書いてなくても、当日の服装については注意すること。
ピンクタイツにレオタード着用のみ。レオタードは足長に見えるようなシンプルなデザインのものを選んでください。
レオタードの色に指定がない場合、やはり体のラインがはっきりみえる黒や青系の色が望ましいです。
ポワントとバレエシューズは必須。ポワントは慣れていてはきやすいものを数足もっていったほうが安心できます。
当日の体の具合で微妙に足の具合が違ってくるので。
フランスのバレエオーディション当日
オーディション当日ですが、試験中でどこがポイントとなるか・・
これが分かれば合格するパーセンテージも増えますよね。
- 手足の短さやラインをカバーできるレオタード
年齢によってもちがいますが、やはり周りは選ばれたフランス人。
手足はかなり長細いです。日本人がまずこのポイントで彼らよりポイントが上にいくことは非常に難しい。
だからレオタードで細く見える色とデザインを選んでください。
個人的にいうと、マラーホフのレオタードは、他のメーカーより足がハイレグに見えるタイプのものが多いです。
つまり足が長く見えます。
だから私が受験した時はこのレオタードを着用しました。色は黒とグンジョウ色二つもっていきました。試験会場で周りの子をみてどちらにするか決めてました。周りの人がわりと自由なタイプのレオタードをつけていたら青のものを、黒が多ければ黒のレオタードを。
- ひたすらアンディオールの訓練
オーディション当日に、いくらピルエットのテクニックや足が上がる高さが高くても、アンディオールができていないと、ポイントになりません。趣味のバレエではないので。
かといって、ムリに股関節や足首を開くレッスンはNG。自分の骨格の組み合わせで、開く角度が決まってます。
自分の間接がマックスに開くところで、足を外にむける訓練をしていくようにフランスでは教育されます。
ムリに間接を開いていくと、後で間接変形し、バレエ自体もできなくなりますからね。
- バランスでピルエット系ができるように訓練
フランスのバレエをDVDやYoutubeでみると分かると思いますが、ピルエット系のものがロシアと比べてゆっくりのテンポです。
これは勢いで回るのでなく、自分のバランスで回る訓練をしているから。
早いテンポで、重心が下のままガンガン回るテクニックは必要とされていないです。
ゆっくりのテンポでも2回、3回以上回れるようにレッスンすること。
パッセの位置が低かったり、付け根が内になったパッセや、肩があがって首が短いピルエットを何回しても全くきれいにみえませんよ。
フランス人の審査員もそんなピルエットしたら、何もみてくれません。