小さい時からバレエを本格的にやって、いつかバレリーナになりたいと思って練習していても、バレエ留学までしてもプロのダンサーになれない人は今の時代いっぱいいますよね。
悲しい事実ですが、そういう時にどうするべきか、自分と見つめなおす時期が誰にでもやってきますよね。
スポニチのネットニュースで読んだ記事。ご存知の人もいると思いますが、2011年の<3年B組金八先生>で俳優さんとなった趣里さん。お父さんは俳優の水谷豊さんともあって、芸能界にデビューしたのは当たり前かなと思いましたが、そうではなく思春期の頃にイギリスにバレエ留学したほど、バレリーナになることだけを目指していた人の一人です。
いろいろな小さなケガが続いたことと、アキレス腱断裂という大きなケガでバレリーナになることを断念しなくてはならなかったつらさは相当なものだと思いますね。
ケガ以外にも身体的能力やバレエのラインに生まれつきなっていないことに気づき、バレエを趣味に変更して継続したり、全くバレエを諦めてやめてしまう人もいます。
本当にバレエでプロになる才能があるか、冷静に見極めましょう
そう、ある程度までバレエを踊れる人でも、プロになれない自分の状況をどう理解するか。自分の進むべき道をもう一度考え直して、大学に行きなおおすか、大検を取り直すか、一般の会社に就職するか、それとも中途半端なバレエ教室のアシスタントやバレエ協会の時々ある公演に参加しながら、バレエをセミプロ?として続けるか・・。進むべき道はいろいろありますが、どれを選択しても責任は自分に振り返ってきます。だからこの選択を間違わないようにバレエ関係者以外の声も聴くといいと思います。
自分もバレエのプロとして目指した経験があるので、友人・知人もバレエ関係者がいますが、やはりバレエの教えをやったり、バレエ協会の公演にでて生きるのもやはり20代前半ぐらいまでだったら許されるのかなと感じましたね。
もちろんそれだけでは生活は成り立たないので、(実家生活なら生活を切り詰めればできるのかな?)、バイトをしながらの生活をしている人がほとんどでしたね。
そういう経歴だと、20代後半、30代以降、一般社会では何も職歴がないので、毎月生活していくのも苦労しています・・。
女性であれば結婚してしまえばダンナさんに生活費を稼いでもらえるから、バレエもこれまでどおり続けられると思うという考えも夢で終わるのが大半ですね。今の日本は就職難だし、正社員でもいつ首切られるかわからない状況で人の心もシビアになっている時代です。そんな生半可な気持ちでは結婚生活も破たんしている元バレエダンサーの友人も数人います。
バレエのコンクール経歴
バレエでプロになりたい生徒さんはバレエ教室でもかなり多いです。
ただすべての生徒さんがバレリーナになれるわけではなく、むしろ国内外のバレエ団にうかる率は東大よりも難しいという結果がでています。
今まで学校の勉強とともにほとんど毎日レッスンを頑張ってきていても、練習量や頑張るだけの精神論だけではバレエ団には受からないんです。
才能と努力とチャンスを受け止めることが必要になってきます。
- 日本のコンクール
- 海外のコンクール
- 海外の超難関国公立のバレエ学校に留学オーディションに合格する
コンクールは公平に審査はしていますが、ただ答えが1つしかない数学とは違い、審査員の好みによっても左右される芸重点というものがあるため、コンクールの入賞歴はバレエのプロになれる一つの目安として考えているだけでいいと思います。
実際にコンクールに出場経験なくても、海外の有名なバレエ学校に個人でオーディションを受け合格し、そのまま海外のバレエ団に合格する生徒さんもいらっしゃいます。
コンクール出場、入賞経験だけに焦点を置いているバレエ教室は避けた方がいいです。
バレエの講習会
バレエの講習会はいろいろ東京でも行われています。日本人の先生も海外のバレエ団で活躍された外国人の先生の講習会もあります。
参加し、自分と同じ年代の生徒さんと比べて体型、技術がどの程度なのか?比較してみましょう。
自分よりも上手な生徒さんはたくさんいることに気づくと思います。その中で、自分のレベルがどの程度なのか?徐々に見極めていきましょう。
- アンディオールが完成されているか?
- 回る技術、ジャンプがどの程度なのか?
- 講師の先生から注意を受けているか?それとも素通りされているか?
こういった点でご自分でもどの程度なのか?見極めができてきます。
コンクールに参加しても決戦までいかない、入賞歴なし、講習会に参加しても講師の先生にみてもらえない感じでも、それでもバレエが好きでいつかプロのバレエダンサーになる!という夢を捨てきれない場合も多々あります。
そういう場合は、国内のバレエ団、海外のバレエ団のオーディションを受け、結果で見極めましょう。
バレエでプロになれないと分かったときのまとめ
私自身ももう40代前半になり、バレエ関連のお仕事はしてますが、踊るだけの生活からは31歳の時に足を洗っています。
いつまでも自分のバレエのラインが美しく綺麗に保てていられるわけでもないし、何より若いバレリーナが毎年どんどんバレエ団に入団してきます。悲しい事実ですが年齢には勝てません。
でもバレエが好きなので趣味としてレッスンも続けているし、大人のバレエの発表会にも時々参加させていただいています。
「バレエすること」は年齢とともにいろいろなやり方に変化していきます。
プロのバレエダンサーになれなくても、バレエを続ける方法、発表会に参加して踊る喜びを味わうことはいろいろあります。
もしバレリーナになれなかった時に、いかに自分がバレエ以外のを探すことにプライドが許せるかということは大切ですね。
「プロとしてバレエの才能がない」と思春期に見極めるのも大切です。