フランスのパリオペラ座バレエ学校のレオタードは指定のレオタードになります。もちろん税金で(国)支給されます。
クラスの学年によってレオタードのカラーが決まっています。年1回の公開レッスンでは、ユーチューブでもみられますが、学年ごとに指定のレオタードで体のラインが見やすく、足が長く見えるややハイレグカットになっています。
地方のコンセルヴァトワールからパリオペラ座バレエ学校への編入試験もこの指定のレオタードでオーディション試験を受けることになります。パリオペラ座バレエ学校の最上級生はこの学期末試験での結果がオペラ座バレエ団に採用になるかそうでないかの内部入団オーディションも兼ねているので、緊張感はマックスです。
今回はこのレオタードについて少し情報を公開していきます。
パリオペラ座バレエ学校指定のレオタードの基本情報
パリオペラ座バレエ学校で使用されているレオタードは指定されたものだけを使用されています。バレエ学校ではいくつかレオタードを制作しているバレエショップの指定があります。
- レペット
- ドガ
今のところパリオペの学校では2つのバレエメーカーのレオタードが指定になっています。どちらのレオタードを着てもよいわけではなく、年度ごとに学校全体で使うレオタードメーカーを決めています。
最近はドガのレオタードを使用しています。
フランスのバレエショップはオンラインショップともそれほどバリエーションはありません。
フランス人の好みから日本のように可愛く、柄のあるレオタードよりも単色で背中のカットもそれほど空いていない、体のラインを絞めてレオタードよりも体のラインをシンプルに美しく見せるレオタードが好まれます。
パリオペラ座バレエ学校の指定レオタードの特徴
パリオペラ座バレエ学校指定のレオタードは、時にはレオタードと丈の短いバレエスカートの時もありましたが、主にレオタードにバレエスカートがついている型を指定する年が多いです。
スカート付レオタードの特徴
レオタードとスカートが一体化になっている型のレオタードをパリオペラ座バレエ学校は好みます。これにはいくつかの理由があり、次のようなバレリーナにとってより美しく見え、先生たちからも体のラインが見えやすく注意がしやすいデザインになっているためです。
- 短いスカート丈:
脚のラインが太もも・お尻から脚のラインが見えやすく、足がより長く見える特徴があります。
体の使い方がすべて見えやすいため、先生からも注意がしやすく上達しやすいといったメリットもあります。子どものころはこのように体のラインが見えやすいレオタードを選ぶことが上達につながります。 - スカート付のレオタード:
スカートの紐はほどける場合もあり、そういった心配もないのも特徴的です。 - レオタードのハイレグ度:
レオタードのハイレグ度もややハイレグカットになっているため、その分脚の部位が見えるため足長効果も十分期待できます。 - シンプルなレオタードカラー:
柄のレオタードや生徒によって異なるカラーのレオタードを着ていると、先生側からカラーや柄で目がちかちかしてしまうこともあります。そのため注意があるときも見逃してしまうリスクもあるため、こういったできるだけシンプルなカラーのレオタードを選ぶこともメリットになります。
パリオペラ座バレエ学校指定のレオタードカラーと学年分け
ご存じのようにパリオペラ座バレエ学校ではクラス学年別によってレオタードの色が指定されています。
レオタードのカラーは年度によって変わる場合も多少ありますが、基本は次のようにチョイスされています。
- 最上級生 1年生 白
- 2年生 濃い青
- 3年青 黄色
- 4年生 深い赤
- 5年生 ミント
- 6年生 ピンク
ただし、年度によってカラーも変わる場合があります。最上級生の白はずっと変わらず同じですね💛
パリオペラ座バレエ学校のレオタード分けクラスデモンストレーション動画
パリオペラ座バレエ学校デモンストレーション5年生
パリオペラ座バレエ学校デモンストレーション全クラス
ドロテ・ジルベールがトゥールーズのコンセルヴァトワールからオペラ座最上級クラスに編入した時のドキュメンタリーです。白のレオタードを着ていますね。
パリオペラ座バレエ学校のレオタードを選ぶ理由
胸の空き具合や、背中が見えるラインも腰まで見えすぎて下品にならないのがベストです。
こういう品があって、同時にバレリーナの体のラインが綺麗にみえるレオタードの形と自分の肌を美しくみせるレオタードの色やデザイン、そしてつま先の甲からお尻までのラインをより綺麗に女性らしく見せる肌色のタイツ選びがオーディションやコンクール、発表会でも重要になります。
少しでも自分自身がレオタードとタイツ姿になったときにより綺麗に体のラインを魅せる人と、レオタードなんてなんでもいい!って思っている人との差は大きいです。
より自分をいい意味でアピールできて、発表会・コンクール舞台はもちろん。写真や動画でも美しいバレリーナの自分が映っていたら嬉しくないですか?オーディションでいい意味でアピールできたら嬉しくないですか?
そう、だからバレエにおいて、レオタードの形・色・素材、タイツの色、スカートの丈や素材・色選びはとっても大切です。
バレエのファッションにもおしゃれは重要です。
バレエはお金がかかることですが、人生の中でどの時期に何にお金をかければより自分は幸福になれるか? 高いレオタードにもそれなりにダンサーをきれいに見せる仕掛けや工夫がされてます。
レオタードを製作すると実感できることですが・・・。いろいろなレオタードを試してみて、自分に合うレオタードを見つけられるとよりレッスンも楽しくなるし、気分もアップします!